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マクドナルド、改革で客戻る 16年12月期、最終黒字拡大

2016/11/9 23:27
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 日本マクドナルドホールディングスの収益が回復してきた。9日に2016年12月期の連結最終損益が38億円の黒字(前期は349億円の赤字)になりそうだと発表、従来予想を28億円引き上げた。全体の6割にあたる店舗を改装した効果に加え、高価格バーガーなど新商品もヒットした。期限切れ鶏肉問題などで前期まで2期連続の最終赤字となったが、正常運転に戻りつつあるようだ。

 今期の売上高は前期比19%増の2250億円と、50億円上方修正した。14年7月の期限切れ鶏肉問題、15年1月の異物混入問題で客離れが深刻化。今期は「必ず黒字化させる」(サラ・カサノバ社長)と矢継ぎ早に改革を実行した。

 店舗の内装と椅子・テーブルをモダンなデザインに刷新。7月にはスマートフォンゲーム「ポケモンGO」と提携して話題を呼んだ。全店をゲーム上のアイテムをもらえる拠点などにし、客数押し上げにつなげた。

 4月には1個520円と高価格の「グランドビッグマック」を発売するなど、ヒット商品も相次いだ。いちよし経済研究所の鮫島誠一郎氏によれば、ハンバーガーの新商品1個あたりの価格は前期が379円だったのに対し、今期は428円に上昇した。

 高価格だけではない。9月には平日のランチ向けにバーガーと飲み物のセットで400円という割安商品も投入。価格に敏感な客層も幅広く取り込む両面作戦を展開している。

 1~9月期の既存店売上高は21%増えた。1店あたりの売上高(全店ベース、野村証券の試算)は、前期の約1億2千万円から今期は1億5千万円程度に高まる。最高益を更新した11年12月期(約1億6千万円)に近づいてきた。

 店舗の採算は改善してきたが、長期的な成長には課題も残る。不採算店を大量閉鎖し、前期末の店舗数は2956店と17年ぶりに3千店を割り込んだ。あくまで縮小均衡の中での収益改善であり、今後は利益の伸びが鈍化する可能性が高い。

 最高益だった11年12月期の純利益(133億円)にはまだ遠い。今期の新規出店は3店舗と極力抑えており、規模拡大を伴った成長戦略は念頭にない。「復活の先」はまだ不透明なままだ。(松井聡)

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