ホンダ、HV向け重希土類使わない磁石 大同特殊鋼と開発

2016/7/12 14:14
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 ホンダと大同特殊鋼は12日、ハイブリッド車(HV)のモーター向けにレアアース(希土類)の一種、重希土類を使わない磁石を共同開発したと発表した。年内に発売する新型ミニバン「フリード」に載せる。駆動モーターへの採用は世界初という。磁石を使うエコカーが増える中、中国に偏在するジスプロシウムなどの重希土類を使わない磁石の採用を広げて、調達リスクを減らす。

 HVなどを駆動する高出力モーターは強力な磁石を使う。現在は65%程度の鉄に加えて、ネオジムなどの軽希土類とジスプロシウムなどの重希土類を混ぜた「ネオジム磁石」が主流となっている。同磁石は高温に弱く、一般的に耐熱性を補うためにジスプロシウムを添加して性能を維持する。だが重希土類は中国に輸入に頼り、高騰リスクがあるため、使用しない磁石の開発を進めてきた。

 今回、大同特殊鋼はセ氏1千度程度で磁石を焼き固める一般的な工法ではなく、従来の10分の1の細かい結晶を制御して、耐熱性を高める技術を開発。HVに使える高い磁力と形を実現した。ホンダはさらに磁石の耐熱性を高めるローターの形状を設計して「従来の磁石と同等の性能を達成した」(本田技術研究所)という。

 小型ミニバンに載せるHV向けモーターに使うネオジム磁石は約900グラムで、従来は全体の7~8%を重希土類が占めていた。これをゼロにすることで、磁石のコストは1割程度は下がる見通しという。ホンダはまず新型フリードに採用し、同様のサイズの新型車への搭載も広げる考え。より大きな車種への搭載はさらに耐熱性を高める課題があり、採用は未定だが、研究開発を進める。

 レアアースを巡っては2011年に中国政府の輸出規制によって高騰した後、ネオジムなどの軽希土類はオーストラリアや北米からの供給が増えて価格は大幅に下がった。ジスプロシウムなど重希土類も足元では高騰前の水準に下がっているが、中国に偏在する状況は変わらず、自動車メーカーや素材メーカーは使用量を減らす技術開発を続けてきた。

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