プレスリリース

東大と理研、植物の水分欠乏時の成長促進機構を発見

2017/1/7 1:00
印刷
その他

発表日:2017年1月7日

植物の水分欠乏時の成長促進機構の発見

-作物の乾燥や塩ストレス時の成長や収穫を向上させる技術開発への貢献に期待-

1.発表者:

 相馬 史幸(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程1年)

 最上 惇郎(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任研究員)

 吉田 拓也(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教:研究当時)

 阿部倉 緑(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 修士課程2年:研究当時)

 高橋 史憲(国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター 研究員)

 城所 聡(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教)

 溝井 順哉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 講師)

 篠崎 一雄(国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター センター長)

 篠崎 和子(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授)

2.発表のポイント:

 ◆植物が水分欠乏ストレス時に働かせる成長促進機構を発見し、その制御機構を分子レベルで明らかにしました。

 ◆サブクラスI SnRK2タンパク質キナーゼ(注1)とその下流で働く因子が、水分欠乏ストレス環境下において、不要なmRNAの分解を活性化して植物の成長促進に役割を果たしていることを明らかにしました。

 ◆作物の干ばつや塩害などの水分欠乏ストレス時の成長や収量を向上させる技術開発への貢献が期待されます。

3.発表概要:

 植物は刻々と変化する生育環境に適応して成長するため、様々な遺伝子の発現を絶えず調節しています。干ばつや塩害等による水分欠乏ストレスにさらされた植物では、植物ホルモンであるアブシシン酸(ABA、注2)が蓄積し、ABA活性化型のサブクラスIII SnRK2タンパク質キナーゼを介してストレス耐性遺伝子群の発現が誘導され、耐性が獲得されることが知られています。一方、水分欠乏ストレスの初期にABAを介さずに活性化するサブクラスI SnRK2タンパク質キナーゼが存在していますが、それらがどのような役割を担っているのかは不明なままでした。

 今回、東京大学の篠崎和子教授らと理化学研究所の共同研究グループは、サブクラスI SnRK2タンパク質キナーゼとその下流で働くmRNAの脱キャップ複合体(注3)の構成因子VARICOSE(VCS)が、水分欠乏ストレス環境下において不要なmRNAの分解を活性化していることを明らかにしました。サブクラスI SnRK2タンパク質キナーゼが欠損した変異体では、ストレス時特異的に植物の成長が阻害されることから、このmRNA分解機構はストレス時の植物の成長を促進する働きを示すことが明らかになりました。本研究の成果は、植物の水分欠乏ストレス時の成長や収穫量を向上させる新たなアプローチの提案につながると期待されます。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

リリース詳細

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0431762_01.pdf

印刷
その他

電子版トップ速報トップ

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:00
東北 7:01
7:00
関東 7:01
7:01
東京 7:00
7:00
信越 7:01
7:00
東海 13:31
7:05
北陸 6:25
6:22
関西 6:00
6:00
中国 6:00
6:00
四国 6:00
6:00
九州
沖縄
2:02
2:01

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報