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商品概況

NY商品、原油続伸し1カ月ぶり高値 米シリア攻撃で、金は5カ月ぶり

2017/4/8 5:01
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【NQNニューヨーク=古江敦子】7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4日続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比0.54ドル高の1バレル52.24ドルで終えた。前日夜の時間外取引で一時52.94ドルと期近物として3月7日以来1カ月ぶりの高値を付けた。米軍によるシリア攻撃を受け、地政学リスクの高まりを警戒した買いが入った。

 通常取引時間では利益確定の売りが出て上値が重くなったが、中東情勢の不透明感が引き続き相場を支えた。シリアは主要産油国ではないが、混乱が近隣の産油国に広がれば中東産原油の供給に悪影響が及ぶ可能性があるという。「シリアのアサド政権を支援するイランやロシアと米国の関係が悪化すれば、経済制裁などに発展しかねない」(IAFアドバイザーズのカイル・クーパー氏)との声が聞かれた。

 一方で、「米軍がシリア攻撃を強化する可能性は現時点で低く、地政学リスクを意識した買いは長続きしない」(トラディッション・エナジーのジーン・マクギリアン氏)との指摘もあった。相場の下支え要因として「夏場のドライブシーズンに向けたガソリン需要の拡大や、石油輸出国機構(OPEC)による減産期間延長の観測など需給改善への期待」(オッペンハイマーのファデル・ゲート氏)を挙げる声があった。

 朝方は売りが優勢になる場面があった。3月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を大幅に下回った。米景気回復の勢いが鈍っているとの見方から、エネルギー需要も想定ほど増えないとの思惑から一時的に売りが出た。

 石油サービス会社ベーカー・ヒューズが午後、米国の原油生産に使う掘削設備(リグ)稼働数が12週連続で増えたと公表した。2015年8月下旬以来1年7カ月ぶりの高水準だったが、相場の反応は限られた。

 ガソリンは続伸。ヒーティングオイルは4日続伸した。

 金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で、取引の中心である6月物は前日比4.0ドル高の1トロイオンス1257.3ドルで終えた。3月の米雇用統計が低調な結果と受け止められ、米利上げが緩やかなペースで進むとの観測が改めて強まった。緩和的な金融政策に伴い金市場への余剰資金の流入が続くとの期待が広がり、一時は1273.3ドルと中心限月として16年11月10日以来ほぼ5カ月ぶりの高値を付けた。

 米軍によるシリア攻撃を巡る地政学リスクの高まりも、現物資産の裏付けがあり安全な資産とされる金先物を支えた。

 ただ、取引終了にかけて相場は急速に伸び悩んだ。3月の雇用悪化は天候要因によるゆがみが出た可能性が高く、雇用の回復基調は続いているとの見方が次第に広がった。外国為替市場でドルがユーロなど主要通貨に対して上昇し、金の重荷となった。

 銀は反落。プラチナは3日ぶり反発した。

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