米メキシコ首脳が電話協議 「壁の費用負担、公に話さない」

2017/1/28 6:49 (2017/1/28 9:12更新)
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 【メキシコシティ=丸山修一】メキシコ政府は27日、ペニャニエト大統領がトランプ米大統領と同日午前に1時間にわたって電話協議したと発表した。両首脳は今後も両国関係強化のための対話を継続することで一致した。両国首脳の対立が高まる原因となっている国境付近の「壁」建設に関する費用負担に関しては「公に話さない」ことで合意したとしている。

 メキシコ政府によると両国首脳は、両国関係について建設的、かつ生産的な対話をしたという。具体的には米国のメキシコに対する貿易赤字や、友好関係の重要性、さらには武器密輸や麻薬の流入防止に向けて共同で取り組むことの重要性について話し合ったという。

 31日に予定されていた首脳会談が中止された原因ともなった国境付近の「壁」については、両国が非常に敏感な問題であり、明らかに見解が異なっているという認識を共有した。今後、壁に関する問題は2国間で議題になる通商や安全保障といった他の問題と一緒に交渉を進めることとし、かつ公には話さないことも決めた。

 トランプ氏は27日の会見で、電話会談について「非常に友好的だった」とし、新たな関係構築に意欲を見せた。ただ北米自由貿易協定(NAFTA)で米国の雇用が奪われているなどとして「米国を粉々に打ち砕いた」とも指摘。NAFTAの見直しに強い意欲を見せた。

 両国の首脳会談を巡っては、会談を前にした25日にトランプ氏が「壁」建設を決め、翌26日には「壁の費用負担をしないなら、会談をしないほうがいい」とツイッターに投稿。メキシコ国内で会談実施に対する反対の声が高まり、ペニャニエト氏は会談を中止した。

 会談中止によって両国関係の急速な悪化が懸念されていたが、今回の電話会談で両国の対話継続が決まったことで、関係修復へ一歩、動き出したと言えそうだ。

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