「物価、目標の2%に近づいている」FOMC声明要旨

2017/3/16 3:55
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 【ワシントン=長沼亜紀】15日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明要旨は以下の通り。

 前回2月のFOMC会合後に得た情報によると、労働市場は引き続き力強さを増し、経済活動は緩やかなペースで拡大を続けた。雇用増は依然堅調で、失業率はこの数カ月ほぼ変わらなかった。家計支出は引き続き緩やかに伸びており、企業の設備投資は幾分しっかりしてきたようだ。

 物価はこの数四半期上昇しており、FOMCの長期目標である2%に近づいている。エネルギーと食品の価格を除くと、物価上昇率はほぼ変わらず、引き続き2%をやや下回った。市場が織り込むインフレ率は依然低い。アンケート調査による測定では、長期のインフレ予想は総じてあまり変わっていない。

 法律で定められた使命を達成するため、FOMCは雇用の最大化と物価安定の実現に努める。FOMCは、金融政策の運営姿勢の緩やかな調整によって、経済は緩やかなペースで拡大し、労働市場の状況もさらに若干改善し、物価上昇率も中期的に2%付近で安定すると予測している。

 景気見通しの(上振れ・下振れの)リスクは短期的にはほぼ均衡しているようだ。FOMCは引き続き物価指標および世界経済と金融市場の動向を注視する。

 FOMCは、労働市場情勢と物価上昇の実績と見通しを踏まえ、(政策金利である)フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.75~1%に引き上げることを決定した。緩和的な金融政策は維持し、労働市場がさらに若干改善し、物価上昇率が2%へ持続的に回帰するのを支える。

 FF金利の誘導目標を調整する今後の時期と規模を判断するにあたって、FOMCは雇用の最大化と物価上昇率2%という目標との比較で経済情勢の実績と見通しを評価していく。労働市場の状況に関する指標や、インフレ圧力・インフレ予想の指標、金融動向や国際情勢を含めた幅広い情報を考慮して判断していく。(上振れ、下振れを含む)「対称的な物価目標」に対する物価の実際の進捗と予想を注意深く観察する。

 FOMCは、経済情勢はFF金利の緩やかな引き上げを許すようなかたちで進むと予測している。FF金利は当面、FOMCが長期的に通常とみる水準以下に維持される可能性が高い。ただし、実際のFF金利の上がり方は、データが伝える経済見通し次第だ。

 米機関債と住宅ローン担保証券の償還した元本を住宅ローン担保証券に再投資し、保有国債の償還金を入札で再投資する既存の政策は維持する。FF金利の水準の正常化が十分に進むまで、この政策を維持すると見込んでいる。米連邦準備理事会(FRB)が非常に大きな額の長期証券を保有し続けるこの政策は、金融緩和状態を維持するのに役立つはずだ。

 決定はイエレン議長およびダドリー副議長を含む9人のメンバーの賛成による。(ミネアポリス連銀の)ニール・カシュカリ総裁は、金利を据え置くべきだと反対した。

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