原油供給過剰 16年も IEA見通し、価格低迷長期化の可能性

2016/2/22 20:59 (2016/2/22 22:37更新)
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 【パリ=竹内康雄】国際エネルギー機関(IEA)は22日公表した中期石油市場リポートで、原油は2016年も110万バレルの供給過剰が続くと予想した。17年は需給がほぼ釣り合うが、積み上がった在庫が価格を押し下げ、価格低迷は長期にわたる可能性を示した。産油国やエネルギー企業にとっては厳しい状況が続きそうだ。

 原油は15年、供給が需要を日量200万バレル上回った。16年も供給過剰が続き、需給ギャップがほぼ解消される17年も「膨大な在庫が価格の押し下げ要因になる」と分析。価格が上昇に向かうには在庫の過剰が解消してからになるとの見解を示した。

 原油の需要は15年、前年から160万バレル増加した。IEAによると「近年では最も大きな伸び」だった。価格下落で消費が増えたためだ。ただ、21年までの伸びは年間平均120万バレルにとどまる。景気減速で需要が鈍るからだ。それでも19年か20年には世界の総需要は1億バレルを超える。

 石油輸出国機構(OPEC)全体の石油収入はピークだった12年の1兆2000億ドルから15年には5000億ドルに減り、16年は3200億ドルになる可能性がある。アルジェリアやナイジェリア、ベネズエラは経済の縮小に直面しており、IEAは石油部門への投資能力の減退や安定供給が損なわれるリスクを警告した。

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 原油生産への投資が急減している現状に警戒感を表明した。15年は前年から24%減り、16年は17%減になる見通し。サウジとイランを除けばほとんど生産能力の余裕はなく、需要が増えたときに供給が不足する事態を避けるために、投資を続けるべきだと主張した。

 当面の原油価格はどうか。米国指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物価格は足元で1バレル30ドルを挟んだ値動きが続いている。先週、サウジアラビアやロシアなどが「増産凍結」で合意。これを受け値上がりする場面もあったが、上昇は続かない。

 産油国の合意についてIEAは「OPECの市場シェアを明らかに維持・拡大しようとしている」と解説した。市場では「中途半端な合意内容だ」(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至氏)との見方が多い。

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