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韓国の原発初の運転終了 同国最古の商業炉

2017/6/19 10:19
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 【釜山=共同】韓国南部の釜山郊外にあり、1978年に運転を始めた同国最古の商業用原子炉、古里(コリ)原発1号機(加圧水型軽水炉、出力58万7千キロワット)の運転が18日深夜、終了した。1号機は廃炉となり、5年後の2022年から解体作業が始まる。韓国での原発の運転終了は初めてで、同国で商業運転中の原発は1基減って24基になる。

 今年5月の選挙で当選した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「脱原発」を公約に掲げており、1号機の運転終了を機に原発依存からの脱却政策を近く本格的に打ち出す可能性がある。

 原発運営会社「韓国水力原子力(韓水原)」は17日夕、1号機での発電をやめ、原子炉の冷却作業を始めた。通常300度前後の炉は19日午前0時(日本時間同)までに100度未満の「冷温停止」状態になった。

 1号機は建設当時、韓国経済発展の象徴の一つだった。約30年の設計寿命を迎えた07年に10年間の運転継続が認められたものの、故障が続出。12年には全電源喪失事故を起こした。

 韓水原は15年、運転を認可期限の17年6月でやめることを決めた。当時の朴槿恵(パク・クネ)政権は原発による電力供給拡大とプラントの海外輸出に力を入れており、原発建設から運転、解体、使用済み核燃料管理に至る一貫した運用体系の確立を目指していた。このため、原子炉の解体ノウハウ獲得も1号機の廃炉決断の背景にあったとみられる。

 一方、文氏は選挙で、原発の発電量全体に占めるシェアを現在の30%から、30年までに18%へ下げると表明。1号機の運転終了を原発ビジネスと切り離し、脱原発の第一歩と位置付けそうだ。

 古里原発で事故が起きれば重大な被害が出ると予想され、市民の多数が1号機廃炉を求めてきた釜山では18日、運転中止を祝う集会が複数開かれた。徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山市長は「再生可能エネルギーだけで電力を賄えるクリーンな都市をつくる」と話した。

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