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法大の趙宏偉教授、中国で失踪か

2016/3/18 22:56
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 中国政治や国際関係を専門とする中国人の趙宏偉・法政大教授(61)が先月下旬から中国を訪れたまま帰国予定日を2週間以上過ぎても日本に戻らず、連絡を取れない状態が続いていることが18日、法政大への取材で分かった。趙氏は出張で訪中すると大学に届け出ており、中国当局が趙氏の学術調査に絡み事情を聴いている可能性がある。

 法政大広報課によると、趙氏は2月27日から3月1日までの予定で北京を訪問すると大学に届け出。趙氏の家族から2日「帰国予定日を過ぎても戻ってこない」と大学に連絡があった。その後、家族から大学に対し、2日と3日に趙氏本人と電話で話をしたとの報告があったが、本人との間で交わされた話の内容は不明。それ以降、家族が趙氏と連絡を取れたとの情報はないという。

 習近平指導部は2014年11月に反スパイ法、昨年7月には国家安全法を施行。スパイ行為に関与した疑いなどで外国人や、外国と交流のある中国人研究者が拘束される事態が相次いでいる。

 日本を拠点にする中国出身の研究者をめぐっては、13年7月に出身地の上海を訪れた東洋学園大教授、朱建栄氏が当局に身柄を拘束され、14年1月に解放されたケースがある。中国での学術調査が違法な情報収集に当たるとする嫌疑を掛けられたとされる。

 また神戸大大学院国際文化学研究科の王柯教授が14年3月、少数民族の聞き取り調査のため訪れた中国で現地の警察に一時身柄を拘束された。

 趙氏は1954年遼寧省生まれ。86年に来日し、東大大学院で博士号を取得している。〔共同〕

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