米大統領、ロシアに機密漏洩か ホワイトハウスは否定

2017/5/16 12:36
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 【ワシントン=永沢毅】複数の米メディアは15日、トランプ米大統領が10日にホワイトハウスでロシアのラブロフ外相、キスリャク駐米大使と会談した際、過激派組織「イスラム国」(IS)に関する機密情報を漏らしたと報じた。複数の米政府高官が明らかにしたとしている。事実であれば、トランプ氏の責任を問う声が強まるのは避けられない。

10日会談したトランプ米大統領(右)とロシアのラブロフ外相(ホワイトハウス)=AP
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10日会談したトランプ米大統領(右)とロシアのラブロフ外相(ホワイトハウス)=AP

 政府高官によると、機密情報はIS掃討作戦に携わるパートナー国から機密情報のネットワークを通じて米国が受け取ったものだという。こうした情報を第三国に提供する場合、米国はパートナー国の了承をあらかじめ得る必要があるとされる。今回、米国はその了承を得ていなかった。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、大統領には情報の機密指定を解除する権限があり、今回の行為が違法性を問われる可能性は低い。ただ了承を得ずに漏らしたことでパートナー国との信頼関係が損なわれる可能性がある。情報源の特定につながる恐れもあり、対テロ作戦を妨げかねないとの批判が高まっている。

 機密情報には、航空機内でのパソコンを使ったISのテロ計画の詳細や、米情報機関の協力者が脅威を探知したIS支配地域の都市名などが含まれるという。

 ホワイトハウスのマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は15日、記者団に「私は(会談の)部屋にいたが、そうしたことは起きていない」と報道内容を否定。ディナ・パウエル大統領副補佐官も「米ロ両国に共通する脅威について議論しただけだ」と語った。ティラーソン国務長官は「大統領はラブロフ氏との会談でテロ対策を含む幅広い議題を話し合った。(テロ関連の)情報源や方法、軍事情報のやり取りはしていない」との声明を発表した。

 トランプ氏は9日、昨年の大統領選でのロシアの干渉疑惑を捜査していた米連邦捜査局(FBI)長官のコミー氏を解任した。米国内では捜査妨害との批判が強まっている。今回の一件で、政権とロシアとの不透明な関係に対する視線が一段と厳しくなるのは確実だ。

 一方、トランプ氏は15日、コミー氏の後任人事についてホワイトハウスで記者団に「迅速に進めている」と語った。先週末から複数の候補者と面会を進めており、早ければ19日からのトランプ氏の初外遊である中東・欧州歴訪の出発前に決まる可能性もある。

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