アジア > アジアニュース
アジア最新ニュースの掲載を始めました

中国、6.9%成長に加速 1~3月インフラ投資拡大

2017/4/17 11:37
共有
保存
印刷
その他

 【北京=原田逸策】中国国家統計局は17日、2017年1~3月期の国内総生産(GDP)が物価の変動を除いた実質で前年同期比6.9%増えたと発表した。成長率は昨年10~12月期より0.1ポイント拡大し、2期連続で加速した。インフラ投資が拡大し、好調な不動産販売も成長を支えた。習近平指導部は秋の共産党大会をにらみ、政府主導の投資拡大で経済を安定させる方針とみられる。

 減速してきた中国の成長率は16年10~12月に前年同期比で6.8%と2年ぶりに加速し、17年1~3月も上向いた。2期連続の成長率拡大は09年4~6月、7~9月以来となる。成長率は17年の政府目標「6.5%前後」を上回った。日本経済新聞社と日経QUICKニュースが共同で実施した市場調査の平均(6.7%)も上回った。

 1~3月の成長率を前期比でみると1.3%となり、昨年10~12月(1.7%)より伸びが縮小した。先進国のように前期比の伸びを年率換算した成長率は5%程度になる。

 GDPとは別に17日発表した経済統計をみると、投資と不動産が成長を支えたことがわかる。

 工場やマンションなどの固定資産投資は1~3月に前年同期比9.2%増と16年通年(8.1%増)から加速した。なかでも道路や空港などインフラ投資は同23.5%増と大幅に拡大した。製品の出荷価格が大幅に上昇し、採算が好転した製造業の投資も回復した。

 1~3月は不動産販売も好調だった。マンションなどの販売面積は前年同期比19.5%増となった。

 一方、これまで成長をけん引してきた個人消費には陰りがみられる。1~3月の社会消費品小売総額は前年同期比10.0%増と伸びが16年通年(10.4%増)から縮小した。小型車減税の効果で昨年に大きく膨らんだ自動車販売の反動が響いた。

 外需も振るわなかった。ドルベースでみると、1~3月の輸出は前年同期比8.2%増と16年通年(7.7%減)から回復したものの、公共投資拡大で堅調な内需を映し、輸入も24.0%増と膨らんだ。輸出から輸入を差し引いた純輸出は減った。

 1~3月の工業生産は前年同期比6.8%増だった。16年通年(6.0%増)から伸びが拡大した。インフラ投資に必要な鉄鋼、石炭などの生産が拡大した。

 インフラ投資と不動産に頼った経済成長は不動産など資産バブルという副作用も生んでいる。価格が急落すれば金融システムが傷つきかねない。バブルを軟着陸させるため、中国人民銀行(中央銀行)はこれまでの過度の金融緩和を改め、市場金利を緩やかに引き上げている。金融政策の微修正が17年後半の景気を下押しする懸念がある。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップアジアトップ

関連キーワードで検索

中国政府GDP習近平中国国家統計局中国

NIKKEI ASIAN REVIEW

COMPANIES TO WATCH

[PR]