FRB議長「米経済かなり状態良い」 利上げに意欲

2017/4/11 10:18
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 【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は10日、米ミシガン大での講演で「米経済はかなり良い状態だ。利上げを長く待ちすぎたくはない」と述べ、早期の金融引き締めに意欲をみせた。3月の米雇用統計は就業者の伸びが急減したが、イエレン氏は「失業率が4.5%まで改善し、完全雇用とみる水準を下回っている」と述べ、労働市場の堅調ぶりを強調した。

FRBのイエレン議長(3月、ワシントン)=ロイター

 FRBは年内2回の追加利上げを想定しているが、3月の雇用統計は就業者の伸びが10万人を切り、事前予測を大きく下回った。市場は利上げシナリオへの影響を注視してきたが、イエレン氏は従来通り「緩やかな利上げが適切だ」と主張。利上げ時期についても「長く待ちすぎたくはない」と述べ、早期の追加引き締めに意欲をみせた。

 3月の雇用統計では、失業率が約10年ぶりの水準となる4.5%まで低下した。イエレン氏は「我々が完全雇用とみる水準をわずかに下回っている」と指摘。労働者の需給が引き締まって人材を大量に雇い入れにくくなったことが、就業者の伸びを抑えているとの見方をにじませた。物価上昇率も目標の2%に達しつつあると強調した。

 FRBは3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、過去の量的緩和で買い入れた保有資産の再投資を年内にも停止し、バランスシートの縮小に転じる考えを表明している。イエレン氏は「金融政策のスタンスは正常化に近づいている」と述べ、長期国債などの資産圧縮を検討していることを改めて強調した。

 先物市場では6月の利上げを見込む確率が6割を超える。6月、9月と2回の利上げに踏み切った後、12月に保有資産の縮小を開始するとの観測が強まっている。

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