前FBI長官「捜査中止の指示と認識」 ロシアゲート巡り

2017/6/9 11:42
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 【ワシントン=川合智之】トランプ米大統領周辺とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑「ロシアゲート」に関し、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官は8日、米上院情報特別委員会の公聴会で証言した。コミー氏はフリン前米大統領補佐官(国家安全保障担当)の捜査について、トランプ氏から明示的に中止の命令は受けなかったとしたものの「(中止の)指示だと受けとめた」と表明した。一方、トランプ氏が選任した外部弁護士のマーク・カソウィッツ氏は「指示したり、提案したりはしていない」と否定した。

8日、米議会で証言するコミー前FBI長官

 公聴会でコミー氏は2月に「この捜査はもう手放してほしい」とトランプ氏から依頼されたと明かした。さらにトランプ氏は1月27日の夕食の席で、コミー氏に長官職にとどまりたいか尋ねたうえで「忠誠が必要だ」と要請したとも述べたが、カソウィッツ氏によるとトランプ氏はこうした発言はしていないという。

 トランプ氏側が発言を完全否定したことで、どちらかが虚偽の説明をしていることになる。コミー氏は大統領との会話内容をメモに残しており、その理由について「トランプ氏がウソをつくかもしれないと懸念していた」と述べた。これに対しサンダース米大統領副報道官は8日、記者団に「トランプ氏はウソつきではない」と反論した。

 トランプ氏が5月にツイッターで「我々の会話を録音したテープが存在しないよう願ったほうがいい」とけん制したことに対し、コミー氏は「テープが存在することを願う」と自らの主張に自信を示した。

 メモが事前にメディアに漏れたことについて、コミー氏はメモを大学教授の友人に託し、記者に渡すよう依頼したことを明らかにした。報道をきっかけに、特別検察官が任命されるのを期待したためだったという。カソウィッツ氏はコミー氏を「情報漏洩者」と呼び「政権の弱体化を企てた」と批判した。

 トランプ氏は公聴会の間、連日更新していたツイッターを休止した。8日の集会では「我々は包囲されているが、これまで以上に大きく強くなる」と述べた。

 コミー氏は5月9日に電撃解任されたことについて「(指導力不足などの解任理由は)ウソだ」と断言。「政権は私とFBIを中傷することを選んだ」と強く非難した。トランプ氏の行為が司法妨害にあたるかどうかについては「私が述べるべきではない」と言及を避け、モラー特別検察官の捜査に委ねる考えを示した。

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