欧州中銀、量的緩和を縮小 17年12月まで9カ月延長

2016/12/8 23:17
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 【フランクフルト=赤川省吾】欧州中央銀行(ECB)は8日の理事会で、国債を大量に買い取る量的金融緩和の規模を2017年4月から縮小すると決めた。毎月の購入額を600億ユーロ(約7兆3千億円)とし、これまでより200億ユーロ減らす。一方で、緩和の終了時期は9カ月延ばし「17年12月末」とする。景気の先行きには不透明感が残るが、底堅さが目立ってきたと判断したようだ。

記者会見する欧州中銀のドラギ総裁(8日、フランクフルト)=ロイター
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記者会見する欧州中銀のドラギ総裁(8日、フランクフルト)=ロイター

 ECBはユーロ圏19カ国の国債や欧州系の国際機関が発行する債券のほか、社債などを買い取っている。銀行や企業にマネーを流し込んで経済を活性化させ、物価を上向かせるのが狙いだ。ECBは15年1月に量的緩和の導入を決定。その後、期間を延長し、規模も拡大した。

 今回の理事会では主要な政策金利の据え置きを決めた。さらに「17年3月まで」としていた量的緩和を17年末まで続けることで合意した。

 緩和期間を延長すると同時に、毎月の買い取り額は800億ユーロから600億ユーロに減らす。これは金融政策の軸足を「追加緩和」から「縮小」に移したことを意味する。もっとも、市場への影響にも目配りして毎月の購入額を一気に減らすことは避け、量的緩和縮小のスピードは非常に緩やかなペースになるというメッセージも込めた。

 とはいえ、ECBが政策の軸足を緩和縮小の方向に軌道修正したことは、金融市場にとって「サプライズ」となった。域内では、ドイツなど北部勢が金融緩和の縮小を求めていたが、不用意に緩和を打ち切れば金融市場が不安になりかねない。このため、多くの市場関係者は買い取り規模の現状維持を見込んでいた。

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