仏大統領選、フィヨン氏に撤退圧力 家族への不正給与疑惑で

2017/3/6 10:01
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 【パリ=竹内康雄】フランス大統領選の有力候補者である共和党(中道右派)のフィヨン元首相に、選挙戦から撤退するよう求める圧力が強まっている。家族への不正給与疑惑が拡大しているためで、5日までに選対事務局長や広報担当者らが相次ぎ辞任。共和党は6日に臨時会合を開き、対応を協議する。

 フィヨン氏は選挙戦を続行する構えだが、党内では予備選で争ったジュペ元首相の擁立をめざす動きが出ており、先行きは混沌としてきた。

 選対事務局長のステファニーニ氏と広報担当のソレール氏は3日に辞任を表明。その前日には予備選で争った候補の側近で、フィヨン選対を支えていた数人も陣営を去った。理由はフィヨン氏の家族の不正給与問題だ。

 仏週刊紙などは1月以降、フィヨン氏が妻や子供に秘書などの勤務実態がないにもかかわらず、議会予算から給与を払っていたと報道。これを受け、仏当局も正式捜査に着手した。

 フィヨン氏は疑惑を否定し、5日には「私は民主的な手続きで候補に選ばれた」と辞退する考えはないと力説した。だが当局から自宅を家宅捜索されたほか、15日に出頭するよう要請され「党内で徐々に孤立している」(仏紙)。

 共和党は6日に臨時の幹部会を開く。党内から「全体の利益を考えるべきだ」「フィヨン氏では本選を戦えない」との声が出ており、対応を協議する。フィヨン氏を支持してきた中道系の小規模政党UDIは「共和党に候補者を変更するよう要求する」と表明した。

 調査会社カンターソフレスが5日公表した結果によると、大統領選の第1回投票では極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首が26%でトップ。中道系の独立候補、マクロン元経済産業デジタル相が25%で続く。3位のフィヨン氏は17%で、疑惑が響きマクロン氏との差は開きつつある。

 フィヨン氏が辞退すれば、代替候補には昨年11月の予備選を争ったジュペ元首相が有力になりそうだ。ジュペ氏側近は3日、AFP通信に「ジュペ氏は逃げない」と意欲を示した。ただジュペ氏は共和党内では穏健派で中道寄り。党内右派のフィヨン氏と立ち位置が異なる。ジュペ氏が立候補すれば、マクロン氏と支持層が重なり、ルペン氏に有利に働くとの見方がある。一方でジュペ氏が当選する可能性が高いと予測した調査もある。

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