海運最大手マースク、同業7位の独社買収

2016/12/1 23:28
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 【フランクフルト=加藤貴行】コンテナ海運最大手のA・P・モラー・マースク(デンマーク)は1日、同7位の独ハンブルク・スードを買収することで合意したと発表した。海運不況が長引くなか、世界で相次ぎ再編が起きており、巨人マースクも11年ぶりに大型買収に動いた。積載能力のシェアは2割に迫り、コスト競争力を高める。

 海運子会社のマースク・ラインがハンブルク・スードの親会社である独複合企業アウグスト・エトカーから株式を取得することで合意した。買収額は非公表。2017年4~6月に正式に株式売買契約を結び、独占禁止当局の承認を経て17年後半の買収完了を見込む。

 マースクの発表によると、買収で総コンテナ量を376万4000TEU(20フィートコンテナ換算)と2割増やし、世界シェアは18.6%に達する見込み。コンテナ船の数も2割強増え約740隻になる。規模拡大で運航効率を高め、燃費の悪い古い船舶の廃船も進める。

 マースクはシェア13%台の業界2位のスイス企業と「2M」と呼ぶ連合を形成する。仏調査会社アルファライナーのデータによれば2Mのシェアは3割に高まる。

 業界では各社の収益が低迷するなか、仏独の大手が同業のM&A(合併・買収)を決め、中国の国有大手も合併。日本郵船商船三井川崎汽船も10月末、コンテナ船事業の統合を決めた。

 マースクは05年に当時業界3位だったロイヤルP&Oネドロイド(オランダ)を買収して以降、大型買収から距離を置いていた。ただ16年7~9月期まで海運部門は2四半期連続で赤字。今回の買収でP&O買収直後に約18%あったシェアを回復する。

 運賃は底打ちの傾向を見せ始めたが、各社の収益が急回復する状況にはほど遠い。マースクのソレン・スコウ最高経営責任者(CEO)は電話会見で「業界再編はさらに起きるだろう。市況はまだ不安定だ」と述べた。

 7月に就任したスコウCEOは海運部門に経営資源を集中する方針を鮮明にし、9月には石油開発部門の分離検討も表明した。一方、ハンブルク・スードは12年に同じ独ハンブルクを拠点にするハパックロイドと合併交渉があったが破談に終わった経緯がある。

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