トランプ大統領の議会演説要旨

2017/3/1 13:25
共有
保存
印刷
その他

 トランプ米大統領の議会演説の要旨は以下の通り。

 今、偉大な米国の歴史の新しい章が始まろうとしている。再び米国を誇りに思う気持ちが全米に広がっている。楽観的な雰囲気が広がり、一見無理そうな挑戦にも取り組む意欲が湧いている。我々は今、「開拓者精神=アメリカン・スピリッツ」の復活を目の当たりにしている。

 同盟国は、米国が再び先導役を務める国だと認識するようになる。敵味方にかかわらず、世界中の国々が、米国を強く、誇り高く、自由な国だと感じるようになる。

 過去10年間の過ちを繰り返してはいけない。長い間、職と富の海外流出を許し、国内の中間所得者層が縮小してしまった。海外開発に資金提供する一方で、国内の大都市の荒廃には目をつぶってきた。他国の国境を守る一方で、自国の国境警備は甘く、麻薬が流入した。国内のインフラは崩壊寸前にもかかわらず、海外に何兆ドルも投資した。

 米国は自国民のことを最優先に考えなくてはいけない。それが米国を偉大な国にする唯一の方法だ。

 私が大統領に当選して以降、多数の企業が米国での投資と雇用創出を約束した。株式相場も大幅に上げている。納税者の負担を軽くするため、新型戦闘機を値下げした。軍事や必須部門以外での政府の新規雇用を凍結した。

 メキシコ国境の壁建設に近いうちに着手する。犯罪と麻薬の流入を止める。海外からのテロリスト流入も阻止する。現在、新しい入国審査の仕組みづくりに取り組んでいる。

 米国防総省に対し、過激派組織「イスラム国」(IS)撲滅の計画を立てるように指示した。イスラム教の国も含め、同盟国と協力して撲滅に取り組む。

 雇用拡大の邪魔をする規制の撤廃を進める。米国から職を奪う環太平洋経済連携協定(TPP)からも脱退した。歴史的な税制改革にも取り組む。法人税を下げ、中間所得者層向けに大規模な減税を実施する。

 米国の企業と労働者のために公平な機会をつくらなければならない。現在、多くの国が米国からの輸出品に高い関税や税金を課しているが、我々は外国製品にほとんど何も課していない。これを変えることを求める。自由貿易を強く信じるが公正な貿易であるべきだ。

 労働者を守ることはまた、移民制度改革を意味する。時代遅れな現行制度は、最も貧しい労働者の賃金を押し下げ、納税者に大きな負担をもたらしている。低熟練移民を中心とする制度から、経済的に自立できる移民を受け入れる能力ベースの制度に変える。

 国家再建の時期に来ている。米国は、国内のインフラが崩壊している時に、中東地域に約6兆ドルを費やしてきた。私は議会に公的資金と民間資金の両方による1兆ドルのインフラ投資を生み出す法案を成立するように求める。「米国製品を買い、米国人を雇う」の原則がこの努力を導く指針となる。

 オバマケア(医療保険制度改革法)の撤廃と代替策を議会に求める。米国人全員に政府承認の医療保険購入を義務づけることは、決して適切な解決策ではない。オバマケアは崩壊している。すべての米国人を守るために断固として行動しなければならない。

 手の届く価格で保育サービスを利用でき、子供が生まれた親が有給休暇を得るのを助け、女性の健康に投資し、きれいな空気・水を守り、軍隊とインフラを再構築するために、両党の議員と協力したい。

 経済的に恵まれない子どもたちが学校を選べるよう資金を拠出する教育法案の成立を求める。

 暴力のサイクルを止めなければならない。そのためには、協力と信頼の橋を築き、司法機関と協力しなければならない。

 警察官や犯罪の犠牲者を支援しなくてはならない。国土安全保障省に不法移民による犯罪の犠牲者を支援する局を新設するよう命じた。

 米国を安全に保つためには、戦争を防ぎ、また絶対に必要な場合には戦い、勝利するための手段を米兵に提供しなくてはならない。米軍を再建し、国防費の強制削減措置を撤廃し、史上最大規模の国防支出増額を求める予算を議会に送る。

 米国の外交政策は、世界との直接的で確固とした、意義のある関与を求めている。米国のリーダーシップは、世界中の同盟国と共有する極めて重要な安全保障上の利益に基づく。

 北大西洋条約機構(NATO)を強く支持する。しかしパートナー諸国は財政的な義務を果たさなくてはならない。NATOや中東、太平洋地域などのパートナー諸国が、戦略や軍事作戦で直接的かつ意義のある役割を果たし、公平なコストを負担するよう期待する。

 米国は、利益が一致すれば、新たな友人を見いだし、新たなパートナーシップを築くことを望んでいる。我々は戦争や紛争ではなく、調和と安定を望んでいる。

 小さな思考の時は終わった。ささいな争いの時は過去のものだ。我々の心を満たす夢を共有する勇気が必要だ。皆さんに自分自身を信じてほしい。将来を信じてほしい。そしてもう一度、アメリカを信じてほしい。(ワシントン支局)

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 26日 0:15
25日 7:01
東北 25日 7:00
25日 7:00
関東 26日 12:18
26日 7:01
東京 25日 7:00
25日 7:00
信越 25日 7:01
25日 7:00
東海 1:51
25日 14:30
北陸 25日 6:00
25日 6:00
関西 26日 1:43
25日 6:00
中国 25日 6:02
25日 6:01
四国 25日 6:02
25日 6:01
九州
沖縄
26日 1:45
25日 2:00

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報