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首相、6カ国協議「再開できる状況にない」

2017/4/29 19:59
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記者会見する安倍首相(29日、ロンドン)=共同

記者会見する安倍首相(29日、ロンドン)=共同

 【ロンドン=恩地洋介】安倍晋三首相は29日午前(日本時間同日夕)、訪問先の英国での内外記者会見で、北朝鮮を「挑発行動を繰り返し、非核化に向けた真摯な意思や具体的な行動を全く示していない」と非難した。そのうえで、中国やロシアが再開を求めている6カ国協議について「現状に鑑みれば、現時点でただちに再開できる状況にはない」と述べた。

 首相は「対話のための対話はなんの解決にもつながらない」と指摘。6カ国協議の早期再開よりも「むしろ国際社会が国連安保理決議の履行を徹底するなど、北朝鮮への圧力を一致結束して高めていく必要がある」と訴えた。

 北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は、2008年12月の首席代表会合を最後に中断した。トランプ米政権は北朝鮮への圧力を強めているが、中ロは対話を通じた問題解決の方法として同協議の再開を提唱している。

 ロシアのプーチン大統領は27日の安倍首相との会談後の共同記者発表で「レトリック(修辞)に陥ることなく落ち着いて対話を続けていくべきで、6カ国協議を再開することが必要だ」と主張。中国の王毅外相も国連安全保障理事会が28日に開いた北朝鮮問題を協議する閣僚級会合で「対話再開を真剣に考える時だ」と述べ、6カ国協議の再開を呼びかけた。

 ただ、日本や米国には過去に6カ国協議を開いても北朝鮮の非核化につながる成果を得られず、結果として北朝鮮に核開発の時間的猶予を与えただけだったとの反省がある。外務省幹部は「北朝鮮が確実に非核化するとの確証を得られない限り6カ国協議の再開はない」としている。

 今後の国際社会の対応をめぐっては、安倍首相は29日の記者会見で「中国の役割は極めて重要だ。中国の対応を注目している」と強調した。「中国が北朝鮮の非核化に建設的な役割を確実に果たすことを期待している」とも語った。

 米中首脳が頻繁にやりとりしていることについては「トランプ米大統領が米中首脳会談などを通じ、中国が北朝鮮への影響力をしっかり行使するよう働きかけていると承知している」と述べ、米国の働きかけに期待を示した。

 首相は「今こそ国際社会は一致団結しないといけない」とも強調。今回の外遊で会談したプーチン氏や英国のメイ首相とも北朝鮮情勢を巡って協力していくことで一致したとも語った。

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