4月の輸出額7%増 貿易黒字は3カ月連続

2017/5/22 10:57
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 財務省が22日発表した4月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額は前年同月比7.5%増の6兆3292億円となった。5カ月連続で前年を上回った。韓国向け半導体等製造装置などIT(情報技術)需要がけん引した。ただ、原油など資源価格の上昇で輸入額が15.1%増え、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支の黒字は40.6%減の4817億円となった。

神奈川県で船積みを待つ輸出用自動車

 世界経済の回復を背景に、輸出は堅調に推移。貿易黒字は3カ月連続となった。ただ財務省は「昨年4月は熊本地震で生産が停滞し輸出が減った。今年4月の輸出はその反動で強めに出ている可能性がある」と指摘した。

 地域別で伸びが目立ったのは中国などアジア向けだ。4月は12.2%増の3兆4481億円で、3カ月連続で2桁の伸びを示した。スマートフォン(スマホ)などの需要拡大で半導体など電子部品や液晶デバイスの出荷が増えた。

 対米輸出は、2.6%増の1兆2322億円だった。3千cc超の自動車やギアボックスなど自動車部品が前年を上回ったほか、航空機エンジン用の部品が伸びた。欧州連合(EU)向けは2.2%増の7178億円だった。

 農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「世界経済の回復傾向がしばらく続き、アジア向けを中心に輸出増がしばらく続く」と予測する。

 一方、輸入額は15.1%増の5兆8475億円だった。国際市況の持ち直しをうけ、原粗油の価格がドル建てで45.7%上昇。これを受け、原粗油の輸入金額は61.0%増と大きく膨らんだ。石炭の輸入額も78.8%増えた。中国の洪水で同国からの供給が途絶し、国際価格が上昇した。

 このほか、米国からの液化石油ガスの輸入額が約3.7倍に拡大。対米貿易黒字額は4.2%減で2カ月連続の減少となった。

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