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日仏、海洋安保で連携深化 共同訓練でも合意

2017/3/21 6:10
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 【パリ=三木理恵子】安倍晋三首相は20日夜(日本時間21日未明)、フランスのオランド大統領とパリの仏大統領府で会談した。安倍首相は中国が進出を進めるインド洋や太平洋で「自由で開かれた海洋秩序を確保することが重要だ」と述べ、海洋安全保障で協力を深化させる考えを示した。日仏両政府は4月末に仏海軍の練習艦隊が訪日し、米国や英国を加えた本格的な共同訓練を実施することでも合意した。

記者会見後、握手する安倍首相(左)とオランド大統領(20日、パリ)=AP

 オランド氏は春の大統領選挙に不出馬を決めており、安倍首相との会談はこれが最後となる。両首脳間では2013年に日仏の外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)を発足させ、安全保障分野での協力体制を向上させた。両政府は1月にパリで開いた2プラス2でも物品役務相互提供協定(ACSA)の交渉開始で合意している。

 海洋安全保障の問題に関して安倍首相は「インド太平洋地域の広大な海域を国際公共財として維持する」と述べ「日仏が緊密に連携していく」と強調した。オランド氏は「両戦力の共同運用をより容易にしなければならない。南シナ海の共同演習などもある」と話した。

 4月末にはフランスの練習艦隊「ジャンヌダルク」が訪日し、米英を加えた4カ国で初の本格訓練を予定する。関係者によるとフランスの艦隊は南シナ海を通って共同訓練に参加。南シナ海で軍事拠点化を進める中国をけん制する狙いがある。安倍首相は共同訓練に関し「極めて意義深いことだ」と評価した。

 経済・文化に関しても協議した。米トランプ政権の誕生で世界で保護主義が台頭する中、日本と欧州、米国が主導して自由貿易を推進していく必要性で一致した。その上で安倍首相は「日EU・EPA(経済連携協定)の早期の大筋合意を実現することで一致した」と強調。オランド氏も「フランスはできる限り交渉をフォローする」と語った。

 日仏政府は首脳会談後に民生原子力の協力を強化する協定に署名した。

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