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「30年に風力が総発電量の最大2割」 世界風力エネ会議が予測

2016/10/19 7:18
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 【フランクフルト=加藤貴行】風力発電関連の企業などで構成する世界風力エネルギー会議(GWEC)は18日、2030年までに世界の風力発電量が電力の総発電量の最大2割を占める可能性があるとのリポートを発表した。30年には風力の発電容量が21億1000万キロワットと15年末時点の5倍近くに拡大するという。風力発電はコスト低下が続き、中国などで普及が見込まれている。

 GWECによると、15年末の世界の風力の発電容量は4億3288万キロワット、このうち中国が1億4536万キロワットと全体の3分の1を占めている。それぞれ1年で17%、27%増えている。

 リポートでは、30年までに世界全体の容量が21億1000万キロワットに拡大し、このうち中国が6億6650万キロワットになると予測した。この結果、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を33億トン以上削減する効果があると試算。年間約2000億ユーロ(約22兆8000億円)の投資を呼び込み、240万人の雇用も生むとした。

 風力発電はブレード(羽根)の大型化のほか、機器の大量生産や鋼材安による資機材価格の低下により、発電コストが低下している。米国の一部では陸上風力の生涯発電コストが石炭火力並みになり競争力を増した。

 まだ割高な洋上風力でも価格が下がり始めた。今年7月にオランダ政府が実施した入札において、デンマークの電力大手DONGエナジーが1キロワット時あたり7.27ユーロセント(約8.3円)で落札。洋上風力で先行する欧州で1つのハードルとみられていた10ユーロセントを下回る過去最安値を更新し、業界で話題を呼んだ。

 一方、中国やドイツなどでは、風力発電設備の急増に送電網の整備が追い付かない課題が浮上している。中国では送り先がなく、余った電力を捨てている地域もあるとされる。ドイツでは北部の洋上風力でつくった大量の電力を需要地の南部に送る高圧送電線の計画があるが、建設予定地周辺の住民の反対で遅れている。

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