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中国・平安保険のフィンテック子会社、シンガポールに拠点
中国人の国外資産取り込み

2017/7/17 21:41
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 【シンガポール=谷繭子】中国の大手保険会社、平安保険集団傘下のオンライン金融サービス会社、上海陸家嘴国際金融資産交易市場(陸金所、本社上海)は個人向けの金融商品販売で国際展開に乗り出す。シンガポールに海外初の拠点を設立、携帯端末のアプリを9月までに立ち上げる。主に中国人が国外に持つ資産を狙う。

 設立したのは陸金所の完全出資子会社、ルー・インターナショナル。シンガポール国外に住む顧客を対象に事業展開する免許の原則認可をシンガポール当局から得た。

 資本規制で中国からの海外投資が制限されるなか、国外に口座を持つ中国人からの需要が大きいとみている。富裕層向けの同様のサービスは競争が激しいため、金融資産が100万ドル(約1億1200万円)以下の人向けに絞る。東南アジアの華人やインド人の顧客獲得も狙う。

 同社の顔認証技術などを活用、顧客審査など口座開設手続きをオンラインで済ませることでコストを抑える。資産運用各社と提携し、債券や上場投資信託(ETF)、上場不動産投資信託(REIT)などを提供する考えだ。拠点は香港やオーストラリアも検討したが、当局がフィンテックの推進に熱心で規制の柔軟なシンガポールに決めた。

 陸金所は2011年に個人間(ピア・ツー・ピア)の融資で創業、資産運用にも事業を広げた。中国では約3000種の金融商品を扱っており、取扱資産は16年末で600億ドルに達した。

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