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DRAM好調、台湾・南亜科技「7~9月も単価上昇」
4~6月営業益2.5倍

2017/7/17 17:08
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 【台北=伊原健作】半導体メモリーのDRAM世界4位、台湾の南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)の李培瑛総経理(社長)は17日、DRAM市場は「7~9月期も需要の伸びが期待でき、単価は4~6月期に比べ最大6%上昇する」との見方を示した。スマートフォン(スマホ)や人工知能(AI)関連需要の勢いが増している。7~9月期以降は単価上昇が頭打ちになるとの一部の見方を否定した格好だ。

 同日午後、台北市内で開いた2017年4~6月期決算会見で明らかにした。同期の売上高は前年同月比41%増の126億台湾ドル(470億円)、営業利益は2.5倍の41億台湾ドルと好調が鮮明だ。需要逼迫によるDRAMの価格上昇が好影響をもたらしている。純利益は16倍強の64億台湾ドルだった。資本提携する米マイクロン・テクノロジー株を一部市場で売却し、売却益が膨らんだ。

 DRAMは電源を切ると記憶が消える揮発性メモリーで、主にデータの一時記憶に用いられる。東芝などが手掛け、電源を切っても記憶を保持するNAND型フラッシュメモリーに比べ成長余地は限定的とみられてきたが、市場の想定以上の好調が続いている。

 スマホの高機能化により、一時的な情報処理の必要性は高まっている。たとえば高価格帯の機種のカメラには「広角」「望遠」の2種類のレンズを搭載するケースが増えているが、処理する情報が複雑になり、高速処理が得意なDRAMの出番が増えているという。

 単価上昇の最大のメリットは採算性の向上だ。4~6月期の売上高粗利益率は43.9%と前年同期比で15.5ポイント上昇し、直近17年1~3月期と比べても3.8ポイント改善した。

 7~9月期の汎用DRAMの単価は4~6月期比横ばいで、上昇が頭打ちとなる見方がある。ただ李総経理は「7~9月期の単価は4~6月期に比べ4~6%上昇し、10~12月期は7~9月期と横ばいになる」とした。また「18年も若干の供給不足が続く見通しだ」とし、需要は安定的との見方を示した。

 一方で価格下落を警戒し、「各社が増産を抑制している」(李氏)ことが市場を支えている側面もある。韓国勢や中国勢が急激な増産に動けば、値崩れを起こすリスクもある。

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