アジア > アジアニュース
アジア最新ニュースの掲載を始めました

北朝鮮ミサイル失敗 トランプ政権の出方は

2017/4/16 10:41 (2017/4/16 11:10更新)
共有
保存
印刷
その他

 【ワシントン=永沢毅】トランプ米政権は北朝鮮によるミサイル発射失敗を受け、これ以上の挑発行為に出ないかどうかを警戒している。朝鮮半島の周辺には原子力空母を展開するなど即応体制を整えており、通算6回目の核実験に踏み切った場合は「レッドライン」を越えたと判断して米側が軍事力の行使にうってでる可能性もある。東アジア情勢は一段と緊迫してきた。

■ペンス副大統領の訪韓途上でミサイル発射

 トランプ氏は13日から米南部フロリダ州の別荘「マール・ア・ラーゴ」に滞在しており、15日夜のミサイル発射に関しては、同行している米国家安全保障会議(NSC)の関係者から報告を受けたもようだ。マティス米国防長官は15日夜、北朝鮮によるミサイル発射を受けて「トランプ大統領と米軍のチームは(今回の)ミサイル発射の失敗を認識している。大統領はこれ以上、コメントすることはない」との声明を発表した。

 米メディアは、16日から訪韓する予定のペンス副大統領が移動中の機内でミサイル発射の報告を受けたと報じた。ペンス氏は同日午後にも韓国に到着し、黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行兼首相らと会談して対応策を協議する見通しだ。

■原子力空母カール・ビンソンが即応体制

 米政権は原子力空母カール・ビンソンを中核とした空母打撃群を朝鮮半島の近海に派遣している。軍事情報サイトによると14日までに近海に到達した。巡航ミサイルが発射可能な巡洋艦も随行しており、不測の事態が起きれば即座に対応する体制を整えている。

 今回のミサイル発射が失敗に終わったこともあり、日本時間16日午前10時時点で米軍は行動を起こしていない。ただ、北朝鮮が核実験に踏み切れば事情は異なる。トランプ政権が容認できる限度を超えたとして、軍事攻撃に踏み切る可能性もある。

 トランプ政権は北朝鮮の挑発を抑止するため、空母派遣や先のアフガニスタンでの超大型爆弾の使用などで圧倒的な軍事力を誇示してきた。強硬姿勢を示すことで、北朝鮮に核・ミサイル開発の断念を迫る狙いがあったが、北朝鮮はミサイル発射を強行した。米は苦しい対応を迫られそうだ。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップアジアトップ

NIKKEI ASIAN REVIEW

COMPANIES TO WATCH

[PR]