小池知事「豊洲問題の要因は責任感の欠如」

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2016/9/30 18:47
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 東京都の小池百合子知事が30日の記者会見で、豊洲市場(江東区)への移転問題や2020年の東京五輪・パラリンピックの競技施設見直しなどについて述べた主なやりとりは次の通り。

 「豊洲市場の調査報告をお知らせする。第一にいつどの時点で誰が盛り土をしないと決めたかだが、当時や現在の幹部職員への聞き取りや過去の資料を精査すると、経過としては大きく分けて5つの段階があった」

豊洲市場問題の検証結果について定例の記者会見で説明する小池都知事(30日午後、都庁)
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豊洲市場問題の検証結果について定例の記者会見で説明する小池都知事(30日午後、都庁)

 「そのうち11年8月18日に(市場運営を担当する)中央卸売市場の新市場整備部の部課長級会議で地下にモニタリング空間を設置する方針を確認した。11年9月には(建物の詳細な内容を示した)実施設計の仕様書として、地下空間が建物下全体に渡って示された断面図を添付した資料があった」

盛り土なし「段階的に決まった」

 「一連の流れのなかで盛り土をしないことが段階的に固まっていったと考えられる。ここが問題だが、いつ誰がという点をピンポイントで指し示すのはなかなか難しい。それぞれの段階で、流れや空気のなかで進んだ。それぞれの段階で責務が生じるものと考える」

 「第2に都議会や都民などへの説明責任だ。土壌汚染対策を担当する土木部門と建物管理を担当する建築部門が縦割りで連携不足で、(中央卸売市場の責任者の)市場長など管理部門のチェックもなされていなかった。答弁は前の答弁をそのまま活用した。ホームページには誤った概念図をそのまま使用し、誰も気付かなかった。その後のチェックさえなされていなかった。都民への説明責任をまったく果たしていないといわざるを得ない」

 「業務を把握すべき立場の歴代の市場長は盛り土をしないと知らずに決裁してきた。今回の事態を招いた最も大きな要因は責任感の欠如だ。組織運営システムの問題だ。『都庁は伏魔殿でして』と評論家のように言っているわけにはいかない。しっかり改革を進める」

 「調査を職員自らの手で行ったこと自体は一定の評価をするが、十分ではない。報告書をもって終わりではなく、システムの問題も精査する。公益通報制度を準備中だ。聞き取りはこれからもいろいろな関係者の方々からと考えているが、知事の方(石原慎太郎元都知事)とはまだ時間調整できていない」

 「都庁のガバナンス(統治)機能を強化しなければならない。都政の信頼を取り戻し、重要な情報を縦割りを越えて共有するために『都庁マネジメント本部』を設け、きょう午前中に会合を開いた。4人の副知事や局長らが参加する」

 ――五輪の施設見直しには競技団体から反発の声が出ている。

 「調査チームは大胆な提案をしてくれた。重く受け止めている。(施設の)場所を決める過程は存じ上げている。団体の皆さんはびっくりされたと思う。お金の問題はつくる部分と後利用とがあるので、総合的に考えて判断していきたい」

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