市場、豊洲に移転・築地は再開発 小池知事「汚染対策進める」

2017/6/21 0:56
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 東京都の小池百合子知事は20日、臨時記者会見を開き、築地市場を豊洲市場に移転したうえで築地跡地は再開発する方針を正式に表明した。土壌汚染の懸念がある豊洲では汚染対策を進める考えを強調。築地は5年後をメドに再開発し、市場機能を持つ食文化の拠点などとして活用する。昨年8月に延期された豊洲市場への移転は早ければ2018年にも実現する見通しになった。

 小池知事は記者会見で「築地は守る、豊洲を生かす」と述べ、新たな計画づくりを都庁幹部に指示したことを明らかにした。豊洲については「安全対策を講じたうえで豊洲市場を生かすべきでないかと考える」と移転を明言。開場時期は「詳しい日程は市場関係者と詰めていかなければいけない」と述べるにとどめたが、早ければ18年春か秋との見方が出ている。

 移転には環境影響評価(アセスメント)の手続きや追加の土壌汚染対策が必要になる。土壌対策の工事は約8カ月かかるとみられ、その後、市場業者と移転作業の段取りを調整。合意に時間がかかれば移転は19年以降になる可能性もある。

 小池知事は土壌汚染について、外部有識者でつくる専門家会議の「(市場のある)地上は安全だが、追加対策が必要」との結論に言及。「都民の信頼を得る最大限の努力が必要だ」として追加対策を進め丁寧な情報発信で理解を求める意向だ。

 豊洲は羽田・成田両空港へのアクセスが便利な立地を生かし、市場機能のうち、転配送や市場外流通の役割を高める。小池知事は「物流の機能をさらに高める」と説明。「いったん移って、そのあと売却という話ではない」として「IT(情報技術)を活用した総合物流センターにもしていく」との将来像を示した。

 築地市場は5年後をメドに再開発する。隣接する浜離宮と一体活用し「『食のテーマパーク』機能を有する新たな市場として東京をけん引する一大拠点にする」とした。築地に「市場としての機能が確保できる方策を見いだしていきたい」との考えも示した。

 築地は売却せずに保有を続ける。賃料や地代収入を確保することで、豊洲と合算した市場会計の収支を中長期的に黒字にするとしている。小池知事は「これから税金を投入することはあってはならない」と強調した。

 計画の具体化は「事業者、都民とオープンな場を設け、広く情報公開しながら検討していく」との意向を示した。

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