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さいたま市が盆栽アカデミー、大宮盆栽の継承目指す 外国人コースも検討

2017/3/18 7:01
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 さいたま市は28年ぶりに市内で世界盆栽大会が開かれるのを機に、5月に大宮盆栽美術館(同市北区)に「さいたま国際盆栽アカデミー」を開設する。日本初の公的機関による盆栽の学習プログラムとして、盆栽の技術と文化面などの知識を体系的に学んでもらう。盆栽文化を普及させるとともに、「大宮盆栽」の技術の後継者育成につなげることも目指す。

 アカデミーは初級、中級、上級の3コース制。初級から中級、上級へとステップアップしながら、盆栽を体系的に学ぶカリキュラムとする。盆栽は海外での人気も高まっていることから、英語で教える外国人向けコースも検討している。2017年度はまず、初級と中級を開講。19年度には上級と外国人向けの初級を始める考えだ。

 初級は全8回。盆栽の観賞法や種類と樹形、歴史について講義し、道具の選び方や手入れなどの基礎を実技で学んでもらう。中級は全14回で、針金掛けや剪定(せんてい)などの実技のほか、江戸園芸文化史などについて講義し、終盤は盆栽園での実習も行う予定。上級はレベルを高く設定し、著名盆栽作家による実技講座も予定している。

 市内には関東大震災後に東京から盆栽業者が移り住んだ「大宮盆栽村」(北区盆栽町)があり、名品盆栽の聖地として知られる。大宮盆栽美術館は盆栽村の近くに世界初の公設の盆栽美術館として10年に開館。13年ごろから入館者が増えており、15年度は72カ国からの外国人4165人を含む7万3717人と、開館した年を超えた。

 盆栽村の盆栽園にも国内外から多くの人が訪れるが、後継者不足が悩み。28年ぶりに市内で開催される第8回世界盆栽大会(4月27~30日)は「次の100年へ」をテーマとしており、市はアカデミーから盆栽園に入門したり、外国人盆栽家が技術を磨いたりする場にしたい考えだ。

 同美術館は盆栽について体系的にまとめた教科書も作成し、“盆栽学”を構築することも目指す。同館の林進一郎学芸員は「プロの職人になるには、住み込み5年、お礼奉公1年の6年で一人前と言われるが、親方から弟子へ、文字化されずに技術が継承されてきた」と説明。「盆栽の技術や文化を可視化し、地域の財産として継承したい」と話す。市は3月下旬に開催日程や定員、受講料などの募集要項の発表を予定している。

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