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山形大、薬剤耐性菌まん延を下水で監視

2017/6/20 7:00
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 山形大学は19日、薬剤耐性菌を都市下水から早期に検出し、まん延を防ぐ研究を始めると発表した。医療現場で報告される時点では被害がすでに広がっているため、病原菌が流れ込む下水を定期監視することで、耐性菌の出現をいち早くとらえ、耐性菌の脅威から人々を守る研究拠点の構築をめざす。東南アジアで監視網を作り早期警戒体制をつくる。

 研究は下水に着目したのがポイント。下痢などを引き起こす病原菌は、ほとんどが下水道に流れ込むため、下水を定期監視することで耐性菌の出現を病院からの報告より早く捉えられる。耐性菌データベースを構築して公開するなどまん延を防ぐシステムをつくる。

 研究は山形大の渡部徹教授(水環境工学)を中心に、タイのカセサート大学、ベトナムのフエ大学、カンボジアのカンボジア工科大学が協力して実施する。渡部教授は下水中のノロウイルス監視により感染性胃腸炎の流行を早期検知する研究を通じて下水監視の有効性を確認している。

 東南ア3カ国を対象にするのは、日本に耐性菌が持ち込まれる可能性があるため。途上国のため病気になっても病院に行かない人も多く、病院では被害をキャッチしにくい。

 耐性菌とは、抗生物質に対する抵抗力をもつようになり抗生物質が効かない細菌。多剤耐性菌や、より強力な「スーパー耐性菌」も登場している。抗菌剤を開発してもすぐに耐性菌が出現するいたちごっこ状態で、ヒトやモノの移動が飛躍的に拡大する中、感染症が猛威を振るう恐れがある。2050年には世界で年1千万人が亡くなるとの推計もある。

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