2度引き返しのMRJ、不具合究明急ぐ
米拠点の開所式影響も

2016/8/29 21:06
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 国産ジェット旅客機「MRJ」が2日連続で米国行きの飛行を中断した問題で、開発する三菱航空機(愛知県豊山町)は29日、原因となった空調システムの不具合の原因究明に追われた。同社は9月上旬に米国で開く試験拠点の開所式までに現地に機体を持ち込む考えだが、台風などの悪天候も重なり、難しい判断を迫られそうだ。

県営名古屋空港に引き返してきたMRJの試験1号機(28日、愛知県豊山町)

 MRJの試験1号機は27日、今後の飛行試験の拠点となる米国に向け、県営名古屋空港(同)を離陸したが、空調システムの故障を検知したとして同空港に帰還。同システムの監視機能のコンピューターに故障が見つかり、部品を交換して28日に改めて出発したが、再びシステムの故障を検知して引き返した。

 同社の担当者は28日の不具合について「原因は検証中」と話しており、米国への再出発の見通しは立っていない。

 MRJは設計変更などで開発スケジュールの延期を繰り返してきた経緯がある。昨年11月、当初計画から4年遅れてようやく初飛行にこぎ着けたが、その翌月には4度目の納入延期を発表している。今回は2日連続のトラブルで米国行きを阻まれた形だが、同社は空調システムの不具合は飛行性能に直接影響を及ぼすものではないとして「(2018年半ばの)納期への影響はない」と説明する。

 MRJの商用運航に必要な「型式証明」を取得するには、累計2500時間に及ぶ飛行試験が必要となる。現時点で130時間超をこなしているが、同社は残る大半を気候条件などに恵まれた米国で行う方針。これまでの遅れを取り戻すため1日も早く機体を持ち込みたい考えだ。

 9月9日には米ワシントン州モーゼスレイクの空港にある試験拠点で開所式を予定しており、大勢の地元関係者らを招待している。試験機は数カ所を経由して3~4泊の航程で米国に渡るため、機体の到着を間に合わせるには、9月上旬には出国する必要がある。同社は不具合の原因調査と並行して、渡航時期を探る。

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