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「建築」は、世の中をよくできるか。

 日本経済新聞社は、読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する「未来面」をスタートさせました。今期のシリーズのテーマは「革新力」です。日本経済新聞の紙面と電子版を通じて経営者と読者が双方向で対話し、アイデアの実現可能性を探ります。企業のモノ作りは、サービスは、金融は世の中をよくできるのか。革新的なアイデアをお寄せください。

イノベーションに向けた志とは? 学生の提案 大野直竹・大和ハウス工業社長編(1月25日)

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2016/1/25 3:30
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 大野直竹さんの提示した「イノベーションに向けた志とは?」という課題に対し多数のご投稿をいただきました。紙面掲載分を含めて、当コーナーでその一部をご紹介します。

■便利さの光と影 見定めて

境 陸杜(海陽学園海陽中等教育学校中学1年、13歳)

 イノベーションを生み出す、とは人間の生活をどんどん便利にすることでもある。便利さは一見、人間の生活を豊かにする。これが光の部分だ。しかし、便利さは人間が本来できることをしなくてもよいようにする面がある。こうなると人間自身の能力は著しく低下し、どんどん退化する可能性がある。それは便利さの影だろう。

 私たちがこれから目指すべきなのは、「人間の能力で不可能なことをイノベーションによって解決すること」だと考える。例えば、ものすごく精密なモノを作ることや、危険な場所を調査することなどが挙げられる。こうした取り組みを続ければ、これから人間のできることの幅は広がり、人間が退化することなく、文明や人類の発展につながるだろう。

■2500年前からの教え

遠田 将之(海陽学園海陽中等教育学校高校2年、16歳)

 「故きを温ねて新しきを知る、以て師と為るべし」。孔子の有名な格言だ。この温故知新の精神がイノベーションを生み出すために重要だと思う。なぜなら革新とは、今ある知識の違う使い方を見つけ出し、古いものを別の視点から見ることで生まれるからだ。

 例えば「ハニカムコア」という形状がある。正六角柱を蜂の巣状に隙間なく並べたもので、新幹線の扉や床への振動軽減や軽量化の材料として、建築では防音扉などに使われている。アンプなどの音響機器でもよく目にする。

 元をたどれば七夕飾りの紙細工をヒントに開発されたという技術が、多くの分野を革新に導いているのだ。革新に本当に必要なのは、ある事象に対して新たな視点を見つけていくこと。2500年前に孔子が説いた志は、現代にも通じていると思う。

■子どもに学ぶ意味を

秋岡 正容(大阪大学法学部3年、22歳)

 漫然と学ぶ子どもをなくしたい。これが私の志だ。「なぜ勉強しなければいけないのか?」。友人や塾の生徒から、かつての自分からも幾度となく出た疑問だ。学ぶ意味がわからないことが現代の「閉塞感」の元凶ではないか。

 学ぶ必要性とイノベーションが求められる理由を皆が考え、自分なりの答えを持てるようなカリキュラムを中高校生の段階で組み込むべきだ。学んだことが将来どう役立つかをビジネスパーソンが教えたり、大学教授を招いて世の中を変えた身近なイノベーションについて考えさせたりする。学問がなぜ生まれ、各教科・分野がどう関連しているかを学ぶ。子どもたちが学びに意味を見いだせれば、世界はより生き生きとしたものになると思う。

【以上が紙面掲載のアイデア】

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