東芝は17日、IHIが保有する米原子力子会社のウエスチングハウス(WH)の株3%すべてを約189億円で買い取ると発表した。東芝は5月17日付で買い取り、WHへの持ち分は9割となる。WHの米原子力建設サービス会社の買収を巡って東芝は巨額損失を計上する見込みで、IHIも損失リスクを抑えるため売却を検討していた。
影響額や計上する時期は未定だが、東芝の自己資本や純資産が一定程度減る見込みという。
IHIはWHへの出資を決めた際、東芝に保有する株式の買い取りを請求できる権利(プットオプション)を行使できる契約を結んでいた。同権利を使えるのは原則、2017年10月1日からとの取り決めがあったが、IHIとは一定の条件を満たした場合に早期に行使できる契約もあったことから、実際に前倒しした。IHIはWHに原子炉の格納容器を供給するなど協力関係にあるが、同関係には変更はない。
WHにはカザフスタン国営で核燃料の製造などを手掛ける企業、カザトムプロムも10%出資している。IHI同様に買い取り請求権を持っている。東芝はカザトムプロムの動向については「答えられない」としているが、請求権を行使される可能性がある。WHを巡っては東芝は原子力の海外事業を縮小する方向で出資比率も引き下げる意向をかねて表明している。








