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シャープ株価、一時4%高 「鴻海流」の復活に期待

2017/2/17 10:52 (2017/2/17 15:46更新)
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 シャープの株価が17日に反発した。同日朝の取引開始直前に2017年3月期の連結業績見通しを上方修正し、経常損益が99億円の黒字(前期は1924億円の赤字)になると発表。同日の東京株式市場で、シャープ株は前日比4%上昇する場面があった。

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に正式に入ってから半年が経過し、戴正呉社長が進める「鴻海流」の経営改革が業績の底上げにつながりつつあると期待する買いが広がった。株価は一時、前日比4%高の335円と、昨年8月に付けた約50年ぶりの安値(87円)に比べると4倍近い水準に上昇した。終値は3%高の331円だった。

 今回、業績見通しを引き上げたのは太陽電池事業の原材料の調達で取引先との契約を見直したため。今月3日にも4~12月期の決算発表と同時に通期予想の上方修正を発表したばかりだったが、その段階では経常損益は2億円の赤字としていた。一転して、3期ぶりの黒字転換となる。

 17年3月期の売上高は前期比17%減の2兆500億円と3日に発表した従来予想を据え置いた。最終損益は271億円の赤字(同2559億円の赤字)と従来予想よりも赤字幅は101億円縮小するが、3期連続の赤字が続く見通し。

 市場ではシャープの業績改善は来期も続くとの見方が多い。鴻海との協業で調達や物流の見直しを進めているほか、電子部品を生産する三原工場(広島県三原市)の閉鎖やスマートフォン(スマホ)を生産する広島工場(同県東広島市)の縮小など生産拠点の集約を検討するなど構造改革を急いでいる。

 アナリスト予想の平均(QUICKコンセンサス)では、来期の2018年3月期の連結営業損益は571億円の黒字と、17日に発表した17年3月期の見通しに比べて2割増えると期待されている。予想の平均では、最終損益は221億円の黒字に転換する見込みだ。

 足元の株価上昇をけん引しているのは個人投資家の買いが中心とみられる。ただ、ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズの藤原正邦代表は「経営難に陥ってから、シャープ株を敬遠していた機関投資家の中にも、投資のタイミングをうかがっている人は多い」と話す。下値では押し目買いが入るとの見方も、買い安心感につながっている。

 ただ、株価上昇でシャープの時価総額は1兆6000億円超と、12月末時点の純資産(2964億円)の5倍強になった。このため「株価には既にかなり高い期待が織り込まれている」(外資系証券)との指摘もある。

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