DeNA、ファッション情報サイトを年内再開 小学館と組み

2017/8/9 19:18
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 ディー・エヌ・エー(DeNA)は女性向けファッション情報サイト「MERY」を年内に再開する。9日の決算説明会では守安功社長らが「小学館と一緒になり、運営体制を抜本的に見直す」と強調し、著作権侵害や誤情報の配信など昨秋に起きた問題を繰り返さないと説明した。ただ画像や記事の無断利用に伴う迷惑料支払いは解決しておらず、再開は見切り発車との指摘もある。

ファッション情報サイトの再開について説明するDeNAの南場智子会長(右)と守安功社長

 「ファンの多かったサービスなので(従来の)世界観はなるべく維持したい。一方で過去に問題のあった記事の作り方や編集の仕方は小学館に入ってもらい、しっかりと改める」。DeNAが東京・渋谷の本社で開いた4~6月期の決算説明会。守安氏はMERYについてこう説明した。

 再開に向けて8日に小学館との共同出資会社を設立した。33.34%を出資するDeNAから約50人が新会社に移る。

 DeNAがMERYの記事公開を中止したのは昨年12月だ。昨秋以降、医療情報サイトの「WELQ」をはじめ、DeNAが運営していた複数のまとめサイトで画像や記事の盗用や、誤った内容の記事が多数含まれることが発覚したためだ。

 第三者委員会は3月に提出した報告書で、収益偏重の姿勢やクラウドワーカーを利用したやみくもな記事の量産体制を指摘した。小学館との共同事業への移行はDeNAなりの打開策ではある。守安氏は「MERYが順調に行き始めたらWELQ以外のサイトは(再開を)考えたい」と話す。

 とはいえ、従来のまとめサイトをめぐる解決していない問題は残ったままだ。

 「納得できる説明がない」。コーヒー情報のサイトを運営する男性はこう憤る。

 MERYなどに20件近い画像を無断で使われたことをDeNAに指摘したところ、「ご迷惑料」として支払いを提案されたのは1記事あたりわずか1000円。金額の算出根拠を問うても「言えない」の一点張りで交渉は滞ったままだ。「新体制への移行で、うやむやにするつもりでは」といぶかしむ。

 10~20代の女性らの間ではMERYの再開を歓迎する声が多い。だからこそ、過去の過ちにも誠実に向き合い続けなければならない。守安氏は「権利者様への対応は今後も続けていく」と語った。老舗のネットベンチャーの責任感を消費者は注視している。

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