放置竹林をバイオマス燃料に 日立、竹の燃料化技術

2017/3/9 15:06
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 日立製作所は9日、竹をバイオマス(生物資源)発電の燃料にする技術を開発したと発表した。竹に含まれるカリウムと塩素の濃度を下げることで、燃焼しても発電機器を傷めなくするとともに、環境への悪影響が出ないようにした。放置竹林の有効活用法として事業化を急ぐ考えだ。

竹から作ったバイオマス燃料

 竹はカリウムを大量に含み、塩素濃度も高い。カリウムは大型ボイラーで燃やすと炉内に「クリンカ」という溶岩ができて炉を傷める。加えて塩素濃度が高いため、耐火物や伝熱管を腐食させやすい。低温で燃焼するとダイオキシン類の発生することもあり、バイオ燃料として不向きとされてきた。

 日立は破砕機で6ミリ以下に砕いて細かくしたうえで水に浸すことで、カリウムと塩素を抽出。脱水・乾燥しペレット状に固めることで、木質バイオマス燃料と同等の品質レベルに仕上げた。製造過程で抽出したカリウムなどの成分には有害物質がなく、リンや窒素も微量ながら含んでいるため、植物の肥料として活用できるという。

 竹はタケノコの収穫や建材利用のために多く植えられたものの、需要が減少する一方で成長が早いため、放置竹林が増加。周囲の森林など侵食している。同社によれば、竹は毎年1300万トンが新たに育つため、全て燃料に充てると出力100万キロワットの発電所を2基稼働できるという。今回の技術開発は2014年から林野庁の補助事業として、福岡県八女市と北九州市の協力を得た。

 再生エネとして注目を集めているバイオマス発電は燃料確保に課題があり、海外の燃料を使うケースが目立っていた。竹などの国産燃料の利用は地域振興やエネルギーの安全保障の観点からも欠かせず、今後の普及に期待がかかる。

(大平祐嗣)

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