「アマゾンダッシュボタン」日本上陸 食品など簡単注文

2016/12/5 19:58
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 アマゾン・ドット・コムが日本の消費行動を変えるサービスに乗り出した。日本法人のアマゾンジャパン(東京・目黒)は5日、食品や日用品を注文できる小型端末「アマゾンダッシュボタン」を販売し始めた。冷蔵庫や戸棚に設置し、飲料や洗剤が切れた時にボタンを押すだけで注文できる。既存小売業者の脅威になりそうだ。

 「今後も参加企業を歓迎する」。同事業を担当する米アマゾン・ドット・コムのダニエル・ラウシュ担当ディレクターは日本の消費財メーカーに期待を寄せる。

 5日のサービス開始時点で食品・日用品の著名ブランド40種類が参加、それぞれに対応したボタンを発売した。エフティ資生堂はヘアケア商品の「TSUBAKI」など主要6ブランド全てが対応。カルビー「フルグラ」やサントリー食品インターナショナル「サントリー天然水」など食品や飲料もボタン一つで注文できる。ボタンの大きさは横6センチメートル、縦3センチメートルと小型で冷蔵庫などに貼り付けておける。

 対象顧客はアマゾンの有料会員「プライム会員」。通販サイトから税込み500円でボタンを購入するが、商品の初回購入時に同額が差し引かれるため実質的に無料となる。配送料も無料。都心部などプライム会員の即日配達の地域では、午前中に注文すれば、午後には商品が自宅に届く。

 利用にはスマートフォン(スマホ)と家庭内の無線通信環境が必要となる。あらかじめスマホの専用アプリで購入する商品のサイズや一回当たり発注個数を設定しておけば、その後はボタンを押すだけで注文できる。

 米アマゾンのラウシュ担当ディレクターは「買う物が決まっている日用品のショッピングが不要になる」と説明する。

 米国ではボタンを通じた注文が過去1年で5倍に増加した。2015年のサービス開始時に18種類だったブランド数は現在、200種類以上に拡大。米ピーツ・コーヒー・アンド・ティーはアマゾンで販売するコーヒーのうち、今ではボタンによる注文が半分以上を占める。

 アマゾンでは今後、ボタンの技術を活用し、アイリスオーヤマやシャープ、船井電機など日本のメーカー5社と商品開発で提携する。炊飯器や浄水器など独自製品を開発する。

 消費行動を変える可能性を秘める新サービスは、スーパーやドラッグストアなど小売店にとって脅威となり得る。食品や日用品をアマゾンに握られると、店舗へ来る客が減少しかねない。また小口の注文の増加が予想されることから、運送会社の負担増につながる可能性もある。(荒尾智洋)

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