日本企業の海外M&A、16年も10兆円超え 民間調べ

2017/1/4 17:11
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 M&A助言のレコフ(東京・千代田)が4日発表した2016年1~12月の日本企業による海外M&A件数は635件と前年と比べて13.4%増え、過去最多を更新した。金額ベースでは10兆4011億円。過去最高だった前年の11兆2100億円からは7.2%減ったが、2年連続の10兆円超えとなった。

 海外M&Aで金額を押し上げたのは、ソフトバンクグループによる英アーム・ホールディングスの買収だ。買収額は3.3兆円と、日本企業による海外M&Aでは過去最高を記録した。

 アサヒグループホールディングスも、ビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)が買収した旧SABミラー(英国)の欧州・中東欧5カ国のビール事業を合計1.1兆円で手に入れた。

 海外M&A案件での相手企業を地域別に見ると、北米、アジア、欧州の順に多かった。

 16年は海外企業による日本企業の買収も目立った。件数こそ201件と前年より2.4%減少したものの、金額ベースでは2兆5587億円と前年比2.5倍に達した。

 中でもアジアからの買収が勢いを増した。中国のインターネット大手、騰訊控股(テンセント)がソフトバンクグループ傘下でフィンランドのゲーム大手、スーパーセルを買収したほか、台湾の鴻海精密工業はシャープを傘下に収めた。アジアからの投資額は前年比23.4%増となり、投資額は初めて1兆円を超えた。

 一方、国内企業同士のM&A件数は9.3%増の1816件で、金額は7.6%減の3兆6534億円。キヤノンによる東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の買収や富士フイルムによる和光純薬工業の買収など医療関連で目立った。

 17年も引き続きM&A市場は活況を呈しそうだ。レコフは「世界情勢や為替、株価に負のサプライズがなければ、17年の件数は昨年を上回り、過去最多の06年(2775件)を射程に捉えそうだ」と見ている。

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