武田、カナダ大手の胃腸薬事業買収を交渉 1兆円

2016/11/2 11:16 (2016/11/2 13:33更新)
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 武田薬品工業がカナダの製薬大手、バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル(ケベック州)と胃腸薬事業の買収交渉を進めていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が1日夕(現地時間)に報じた。実現すれば買収総額は100億ドル(約1兆400億円)規模。数週間以内に合意する可能性があるという。

 買収交渉の対象とみられるのは、バリアントが2015年4月に傘下に収めた米サリックス・ファーマシューティカルズ。同社は下痢止め剤や過敏性腸症候群の薬など消化器向けに強い。武田は「消化器」を「がん」「中枢神経」と並ぶ重点分野と位置づけている。

 武田は3分野に経営資源を投じるため、事業の選択と集中を進めている。15年12月に呼吸器薬事業を英製薬大手に売却することを決定。今年4月には特許切れ薬事業をイスラエルの後発薬世界大手と統合するなど非中核事業を切り離している。

 武田は今春にも投資会社TPGと組んでバリアント本体の買収を打診したが拒否された。

 バリアントは約110億ドルでサリックスを傘下に収めたが、会計処理を巡る不祥事が明るみに出て財務基盤が悪化。債務圧縮を急いでいる。

 武田は2日、「重点領域において、常に複数の相手先と交渉を行っている」とのコメントを出した。

 東京証券取引所は2日、買収交渉報道の真偽を確認するため、武田株の売買取引を一時停止した。

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