裁判打ち切り認めぬ判決、見直しか 愛知2人刺殺で最高裁

2016/9/30 23:56
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 1995年に愛知県豊田市で男性と当時1歳の孫が刺殺された事件で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は30日までに、検察側と弁護側の双方の意見を聞く弁論期日を11月28日に指定した。統合失調症で訴訟能力がないとされる男性被告(73)の裁判の打ち切りを認めなかった二審判決を見直す可能性がある。

 男性は殺人罪などで起訴されたが、一審・名古屋地裁岡崎支部は97年に審理を中断した。同支部は17年後の2014年に再開した公判で、「被告の訴訟能力の回復が見込めない」として裁判を打ち切る公訴棄却の判決を言い渡した。

 昨年11月の二審・名古屋高裁判決は「検察が起訴を取り消さないのに、裁判所が一方的に打ち切ることは基本的に認められていない」と判断。一審判決を破棄し、審理を差し戻した。弁護側は上告した。

 事件は95年5月、豊田市の神社で発生した。お宮参りに来ていた塚田鍵治さん(当時66)と孫の翔輝ちゃん(同1)が包丁で刺されて死亡した。

 刑事訴訟法は、起訴後に被告が心神喪失の状態になった場合、裁判所が公判を停止しなければならないと定めている。一方、被告の回復が見込めず、検察が起訴を取り消さないときに裁判所の判断で公判を打ち切れるかどうかについては明確な規定がない。

 男性被告は精神鑑定で統合失調症と認められ、一、二審とも「意思疎通能力が失われ、訴訟能力が回復する見込みがない」とした。検察側は遺族の処罰感情が厳しいことなどを理由に公判の打ち切りに反対していた。

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