メタボ判定、腹囲優先変えず 厚労省検討会

2016/7/30 11:49
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 内臓脂肪がたまり生活習慣病をまねきやすいメタボリック症候群の判定について、厚生労働省の検討会は30日までに、腹囲を最初の判断基準とする現行の特定健診を続けると決めた。

 別の有識者会合から、高血圧や脂質異常など腹囲以外の危険因子を重視する方法に改定を求められていたが、変更は見送った。腹囲が基準内でも血圧や血糖値などが高い「隠れメタボ」にまで保健指導の対象を広げると、健康保険事業の負担が増えることなどが理由。検討会は「健診はそもそも内臓脂肪による生活習慣病を抑えるのが目的だ」と強調した。

 現行の特定健診は腹囲が男性85センチ、女性90センチの基準値以上の人のうち、危険因子が1つある人をメタボ予備軍、2つ以上の人をメタボとして減量に向けた保健指導の対象としている。

 健診の見直しを議論した医師や研究者らで構成する有識者会合は、まず腹囲を測る現行の方法では隠れメタボが見落とされ、心筋梗塞や脳卒中などの危険性を警告できないと指摘。5月には、検査で危険因子を持つと判明した人を指導の対象とし、その上で腹囲の基準を超える人に減量を指導すべきだと結論付けた。

 だが健康保険事業者などで構成する今回の検討会は、費用増大への懸念も背景に、指導の対象を拡大するより、メタボの人たちに対する指導の実施率を上げる方が優先度は高いとした。今の指導は減量が中心で、隠れメタボに対応するためには新たに指導内容を検討する必要も出てくる。

 隠れメタボに関しては、危険因子を1つ以上持つ人は、持たない人より循環器疾患を発症する危険性が2倍程度高いことが門脇孝東京大教授の調査で判明している。

〔共同〕

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