放課後の学習時間増加、小学生は最長 学校主導で宿題増
ベネッセ調査

2016/1/28 21:08
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 家庭や塾など学校外での学習時間が高校生は増加に転じ、小学生は過去最長になったことが28日、ベネッセ教育総合研究所(東京)の調査で分かった。高校生の学習時間増加は1990年の調査開始以来、初めて。中学生を含め増加傾向は鮮明で、同研究所は「『脱ゆとり』などで学校が指導を強め、宿題を増やしている側面が大きい」と分析している。

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 調査には昨年6~7月、公立校に通う小学5年生2601人(33校)、中学2年生2699人(20校)、高校2年生4426人(18校)が回答。これまで90年、96年、2001年、06年にも調査し、今回も含めおおむね同じ学校が答えた。

 授業を除く平日の学習時間を尋ねたところ、小学生は平均で95.8分、中学生は90.0分、高校は84.4分で、いずれも前回を上回った。高校生は初回の90年(93.7分)から減少が続いたが、初めて増加。小学生は過去最長だった90年(87.2分)を上回った。

 同研究所は宿題の増加が大きな要因とみている。学習時間のうち宿題の割合は小学生が前回の44.7%から15年は52.0%に、中学生は44.5%から50.3%にそれぞれ増えた。「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が07年に始まるなどして学校間の競争が激しくなった」(同研究所)。高校生は「授業以外でほとんど勉強しない」が15年は14.8%と、前回より約10ポイント減った。

 このほか、「お金持ちになる」ために学校の勉強が役立つと考えている小学生は57.8%だった。中学生が60.7%、高校生が66.8%で、いずれも前回より10ポイント以上増えた。「いい大学を卒業すると幸せになれる」とする小中高生も5~8割を占め、急増している。

 初回から調査に携わるお茶の水女子大の耳塚寛明教授(教育社会学)は「学習時間が00年ごろまで減った背景には『ゆとり教育』のほか、少子化による受験競争の鈍化がある」と指摘。最近の増加傾向については「学校主導の側面が大きく、子供が自ら学びたいと思えるよう質を強化する必要がある」と話している。

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