小金井女子大生刺傷、被告に懲役14年6月 地裁支部判決

2017/2/28 14:51 (2017/2/28 15:28更新)
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 東京都小金井市で昨年5月、音楽活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が刺された事件で、殺人未遂などの罪に問われた無職、岩埼友宏被告(28)の裁判員裁判の判決公判が28日、東京地裁立川支部であった。阿部浩巳裁判長は懲役14年6月(求刑懲役17年)を言い渡した。

 岩埼被告は初公判で起訴内容を認め、犯行の計画性があったかどうかが公判の主な争点だった。阿部裁判長は判決理由で「鋭利な刃物で多数回刺すなど、殺意は非常に強かったことは明らかだ」と述べた。

 そのうえで「犯行1週間前にナイフを購入している」と指摘。冨田さんに対し、一方的な好意を抱いた岩埼被告が「(冨田さん)が話し合いに応じなければナイフを使って殺害する意図があった」と計画性を認めた。

 阿部裁判長は「落ち度のない被害者に逆恨みした。音楽活動を困難にさせる理不尽な犯行だ」と厳しく非難した。

 検察側は論告で「プレゼントを返送されて恨みを募らせ、事前にナイフを購入するなど計画的だった。身勝手で常軌を逸した自己中心的な犯行」と指摘していた。

 最終弁論で弁護側は「突発的で衝動的に犯行に至った。計画的であれば自ら119番していない」などと主張した。

 判決によると、岩埼被告は昨年5月21日午後5時すぎ、ライブハウスが入る小金井市の建物で、冨田さんの首や胸をナイフで多数回刺して殺害しようとした。

 冨田さんは23日の公判で意見陳述し「普通に過ごすはずだった毎日を返してほしい。こんな人を野放しにしてはいけない」と主張。その場で岩埼被告が「殺せよ」などと大声で叫び、退廷を命じられる場面もあった。

 判決前の最終意見陳述では「殺意は認めません」などと述べる一方、「冨田さんに迷惑をかけて申し訳ない。二度と近づかない」と反省の弁も口にした。

 冨田さんは事件前、警視庁に岩埼被告からツイッターで執拗な付きまといを受けていると相談していたが、同庁は「切迫性がある」と判断しなかった。同庁は不手際を認めて冨田さんに謝罪し、ストーカー対策を強化した。

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