さよなら「灯台放送」 67年間、船に気象情報

2016/9/28 11:52
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 海上保安庁が沿岸を航行する船に風向きや風速といった気象情報を提供するラジオ放送「船舶気象通報」が30日正午で終了する。1949年の開始以来67年間、船舶関係者や無線愛好者から「灯台放送」と呼ばれて親しまれてきたが、スマートフォン(スマホ)などでも同じ情報が入手できるようになり、役目を終える。

 「各局、各局、各局、こちらは八丈島」などのコールで始まる灯台放送は周波数1670.5キロヘルツで、毎正時ごとに全国29地点の観測情報を決まった順番で読み上げる。1地点当たり1~2分で、1時間で一巡する。

 開始当初はモールス信号だったが、54年に職員が読み上げるようになった。現在では観測から読み上げ、放送まで全て自動化されている。

 送信出力は50ワットで「約180キロの範囲で届く程度」(海保担当者)と弱いが、アマチュア無線の設備を使って遠方の灯台放送を聞く愛好家もいたという。

 ただ、海保は近年、29カ所を含む計133カ所のデータをインターネットで「海の安全情報(MICS)」として提供しており、スマホなどでいつでも確認できる。地域別に気象状況を知らせるテレホンサービスでも情報を得られる。

 灯台放送は目当てのエリアの情報が1時間に1回しか聞けないという不便さがある。海保が昨年、船舶関係者約14万人を対象にしたアンケートで「放送がないと困る」と答えた人はわずか2%だった。

 海保の担当者は「実際に困るという人がいる中で廃止するのは申し訳ないが、理解をお願いしたい」と話している。30日正午、特別なアナウンスはなく淡々と放送を終える予定だ。〔共同〕

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