自然災害リスク、日本17位と高く 国連大学が171カ国調査

2016/8/25 20:49
共有
保存
印刷
その他

 日本は自然災害への対処能力は高いが、地震や水害に見舞われることが多いため、国民が被害を受けるリスクは他の先進国に比べてはるかに高いとする報告書を、国連大学のチームが25日発表した。日本は調査した171カ国のうちリスクが高い順で17位。欧米の先進国の多くは100位より下だった。

 上位には南太平洋の島国バヌアツや南アジアのバングラデシュなど発展途上国が並んだ。こうした国々の対処能力を高める支援が求められる一方で、日本も備えがさらに必要なことを示した。

 国連大学のマティアス・ガルシャーゲン博士は「日本は技術的に非常に高い対処能力を持つが、東京電力福島第1原発事故では自然災害に伴う被害が連鎖的に拡大しうることが示された。単に技術面だけでなく、人材育成やリスクコミュニケーションの充実が課題だ」と話している。

 チームは地震、台風、洪水、干ばつ、海面上昇の5種類の災害で28項目の指標を分析。日本は災害に耐える力は欧州各国と並んで上位だが、災害へのさらされやすさが世界で4番目に高く、総合評価でフィジーに次ぐ17位となった。米国は127位、英国は131位。中国は85位だった。

 最も高リスクのバヌアツや3位のフィリピン、5位のバングラデシュなどは、地球温暖化に伴う海面上昇で国土を失うほか、強大化するサイクロンによる被害拡大が懸念される。カンボジアやハイチは道路や電力網などのインフラが不十分で、報告書は「対策を急ぐべき国」と指摘。社会システムが不安定なアフリカ諸国への支援の必要性も訴えた。

 一方、最もリスクが低かったのは中東のカタール。災害を受ける機会が少なく対処能力も高いのが理由だった。〔共同〕

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

国際連合大学自然災害東京電力

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 29日 7:01
29日 7:00
東北 29日 7:01
29日 7:00
関東 29日 7:01
29日 7:01
東京 29日 7:00
29日 7:00
信越 29日 7:00
29日 7:00
東海 30日 2:00
30日 1:31
北陸 29日 6:32
29日 6:30
関西 29日 6:02
29日 6:00
中国 29日 6:32
29日 6:28
四国 29日 6:32
29日 6:25
九州
沖縄
29日 1:31
28日 22:41

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報