百条委に市場関係者ら落胆 「未来の問題にも目を」

2017/3/21 1:19
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 3日間続いた百条委員会の証人喚問。真相解明を期待して傍聴した都民や市場関係者からは落胆の声が上がった。

 「移転の背景は複雑なままで何も見えない」。委員会を傍聴した目黒区の自営業の男性(40)は憤る。「都民が納めた税金に関わる問題だ」と考え足を運んだが、証人喚問を通じて分かったのは「情報共有すら徹底できない都の体質の問題点だけ。証人喚問を続け、真相を明らかにすべきだ」と話した。

 この日も前日に続いて傍聴席はすべて埋まった。世田谷区の無職、楠田時義さん(70)は「石原氏の証言に期待はしていなかったが、肝心なことが全て『わからない』で片付けられた」とあきれた様子。「関係者を個別に呼び出すのでなく、一度に同じ場所に集めて議論し責任の所在をはっきりさせて」と提案した。

 品川区の主婦、内藤洋子さん(65)は「『記憶にない』が通るのはおかしい。百条委はもっと厳しいものだと思っていた。委員の質問時間も短い」と残念がった。

 市場関係者にも失望が広がった。築地市場の仲卸「ノジ喜代」専務の山崎雄介さん(33)は「地下水汚染など数々の問題に加え、用地買収の経緯までやり玉にあがり、豊洲のイメージ悪化は必至。現段階で移転するのは無理だ」とため息をついた。「過去の責任追及も重要だが、市場をどうするのか、未来の問題に目を向けて」と願った。

 東京都水産物卸売業者協会の浦和栄助専務理事(52)は百条委を傍聴。「都民としては用地買収の経緯に問題があれば追及してほしい。ただ、市場移転の是非とは切り離して議論を進めて」と早期移転を促す石原氏の主張に理解を示した。

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