石垣島で国内最古の全身人骨 2万7千年前と推定

2017/5/19 20:55
共有
保存
印刷
その他

 沖縄県・石垣島(石垣市)の「白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡」で2016年までの調査で見つかった旧石器時代の人骨が、全身骨格がほぼ残った人骨としては国内最古の約2万7千年前のものとみられることが分かった。同県立埋蔵文化財センター(西原町)が19日発表した。人為的に安置されていたとして、旧石器時代に人を葬る思想があったことをうかがわせ「墓域を国内で初めて確認した」と説明している。

 白保竿根田原洞穴遺跡で見つかった約2万7千年前のものとみられる人骨(沖縄県立埋蔵文化財センター提供)
画像の拡大

 白保竿根田原洞穴遺跡で見つかった約2万7千年前のものとみられる人骨(沖縄県立埋蔵文化財センター提供)

 これまで最古とされていたのは、沖縄本島南部で発見された「港川(みなとがわ)人」の約2万2千年前。同センターの金城亀信所長は19日の記者会見で「日本の人類史に新たな一ページを刻むことができる重要な発見だ」とした。

 少なくとも19体分以上の骨があることも分かり、旧石器時代の人骨発掘としては「世界最大級」(同センター)という。

 全身人骨は高齢の成人男性とされ推定身長約165センチで「港川人」より10センチ程度高かったといい、虫歯のような痕もあった。

 同センターは、地中に埋葬せずに風化させる「風葬」が行われていた可能性に言及。生活の痕跡は見られず「死者を葬る場所と生活の場所が分かれていた」と指摘する。

 全身人骨が地上の狭い岩の間に、あおむけの姿勢で、膝を胸の前に、肘は両手が顔の近くになるように折り曲げられていたことを明らかにし、ほかの遺骨も同様に葬られていた可能性があるとしている。

 10年から本格的に始まった調査は16年に終了し、千点以上の人骨片が発掘された。全身人骨は、放射性炭素年代測定値を実年代に合うよう補正し、約2万7千年前と推定した。

 全身人骨などは20~28日、同センターで一般公開される。〔共同〕

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

埋蔵文化財センター亀信全身人骨国内最古

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:00
東北 7:00
7:00
関東 7:01
7:00
東京 7:01
7:00
信越 11:22
7:00
東海 14:45
7:05
北陸 7:01
7:01
関西 6:00
6:00
中国 6:32
6:25
四国 6:32
6:25
九州
沖縄
21:06
21:04

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報