浜渦氏、都議の追及に強気で反論 「交渉、当時は称賛された」

2017/3/20 0:44
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 19日に開かれた東京都議会の百条委員会。築地市場の豊洲への移転を巡り、東京ガスとの交渉のキーマンとされた元都副知事、浜渦武生氏(69)が証言に立った。都議の追及に強気に応じ、「当時は『よくぞ交渉をまとめた』と称賛された」などと反論した。「ストーリーを決めて話している」といらだった様子もみせ、議論がかみ合わない場面が目立った。

 浜渦氏は濃紺のダブルのスーツに黄色のネクタイを締めて臨み、委員会は約5時間に及んだ。「土壌汚染対策の話を抜きにして交渉が進むはずがない」「政治的圧力はなかったのか」と迫る都議に動じることなく、前方を見据え、手ぶりを交えながら、はっきりとした口調で見解を訴えた。

 「交渉の指揮者」としての立場を問われると、浜渦氏は「お互いの信頼がないとできない。そういう意味ではずいぶん汗をかいた」と胸を張った。ただ土壌汚染対策は「東京ガスが調査して、きれいにすべきだった。汚いものを買うわけにはいかない」などと繰り返した。

 焦点の一つとなった「水面下の交渉」については「丁寧に個別に交渉することだ。全部オープンになったらうまくいくというわけではない」と反論。都議が「『水面下交渉』の内容」と記載されたパネルを示して質問すると、「パネルが見えない。何を言ってるのか分からない」と食って掛かった。

 「政治的圧力で東京ガスとの交渉を進めたのではないか」と問いただす議員には「異議がある」と真っ向から対立。土壌汚染対策などを巡り、都と東ガスの間で2001年7月に取り交わされた「確認書」の存在について問われると、「まったく知らない、不届きな話だ」と気色ばんだ。

 同月の「基本合意」の後、05年7月に副知事を外れた浜渦氏は一時、都参与などの職にあった。「当時、市場の移転を巡り、報告や相談はなかったのか」と聞かれた浜渦氏は「全くない。都が私を迷惑がっていた」と証言。場内から苦笑が漏れた。「基本合意以降は全く分かりません!」といらだちながら声を張り上げる場面もあった。

 浜渦氏は交渉の正当性も強調。「当時は『よくぞ交渉をまとめた』と称賛された」と追及される側に立つことに不満も示した。

 最後に質問に立った議員が「これで終わります」と宣言した後、浜渦氏は「もっと聞いて」と自分を指さし、「長時間大変ご苦労さまでした」と余裕も見せた。議員に向かって「みなさんがそれぞれのストーリーをお持ちだが、私は知っていることしか言えない」と強調。「百条委でしっかり調べてほしい」と言い残し、議場を去った。

 69の傍聴席はすべて埋まった。豊島区の男性会社員(42)は「議員の質問と浜渦氏の証言は食い違っていた。すっきりしない」。浜渦氏の強気の対応について「さすがに難しい交渉をまとめられるだけのことはある」とする一方、「嘘はついていなくても、真実を言っていない可能性はある」と指摘した。

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