ボルトの緩みが原因 東京ビッグサイトのエスカレーター逆走

2015/1/19付
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 大型展示場「東京国際展示場(東京ビッグサイト)」(東京・江東)で2008年8月、上りのエスカレーターが急停止後に逆走して10人がけがをした事故で、国土交通省の社会資本整備審議会は19日、ボルトの緩みでモーターの位置がずれ、ステップを動かす歯車に動力が伝わりにくくなったことが原因とする報告書を公表した。

 事故当初は利用者が殺到したことによる重量オーバーが原因との見方もあったが、報告書は「乗っていた人数は積載荷重をやや上回る程度だった」と否定。メーカー側の安全管理に問題があったと結論付けた。

 事故は08年8月3日午前10時すぎに発生。ビッグサイトではこの日、アニメのフィギュアを展示・販売するイベントが開催され、同10時の開場前から約1万人が詰めかけていた。

 事故のあったエスカレーターは4階部分に設置したモーターの動力をチェーンで歯車に伝え、ステップを動かす仕組み。高低差は約16メートル、長さは約30メートルあった。

 報告書によると、ボルトの締め付けが不十分でモーターを載せた土台が約4センチずれていた。このためチェーンが緩み、動力が歯車に十分に伝わらず減速。安全装置が異常を検知してモーターを停止したが、チェーンが滑って逆走を始めた。ブレーキの制動力では乗っていた人の重量を支えきれず止められなかった。

 重量オーバーが逆走につながった可能性については否定した。事故機の場合、建築基準法で積載荷重は体重65キロの人を117人運べる設計であることが求められるが、映像の分析から乗っていたのは約120人と推定され、わずかに上回る程度だった。

 エスカレーターを製造管理する日本オーチス・エレベータ(東京)は、事故の5日前に保守点検をしていたが、「異常なし」と報告していた。国交省の担当者は「ボルトの緩みなどがなければ事故は起きなかった」と指摘する。

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