肝移植患者、免疫抑制剤使わず2年以上生活 北大など発表

2016/2/18 22:09
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 北海道大と順天堂大の研究チームは18日、生体肝移植を受けた患者10人のうち7人が免疫抑制剤を2年以上使わずに日常生活を送ることができたと発表した。臓器提供者と患者本人のリンパ球などから培養した免疫細胞を使い、移植後の拒絶反応を抑えた。5~6月をメドに新たに40人の患者を対象とした臨床研究に着手する方針で、将来の保険適用につなげる。

 移植後の患者は通常、拒絶反応を抑える免疫抑制剤を生涯飲み続ける。免疫力が下がるため、感染症やがんにかかりやすくなるほか、腎不全が発生する確率が高まる。

 研究チームは免疫抑制剤を投与しなくても済む新たな治療法の臨床研究に取り組んだ。

 移植前に肝臓提供者と患者の双方から取り出したリンパ球を混ぜる。抗体と呼ぶ特殊な物質を加え、他人の細胞を拒絶しにくい「制御性T細胞」を育てたうえ、移植後の患者の体内に戻す。当初は免疫抑制剤を使用するものの、徐々に投与量を減らし、18カ月後をメドに完全に中止する。

 臨床研究は30~60歳代の男女10人が対象となった。抑制剤の投与をやめた7人の患者に拒絶反応は起きておらず、移植した臓器も正常に機能しているという。研究チームは今後、脳死肝移植への応用をめざす。すでに免疫抑制剤を長期間服用している患者にも適用できるとみている。

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