高野山の日誌 崩し字を活字体に 金剛峯寺、江戸期の140年分

2017/3/15 21:48
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 高野山真言宗の総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)が4月から、高野山の儀式などを記した過去の日誌を崩し文字から活字体にするプロジェクトを始める。今後10年間でまず、江戸時代中期から末期の約140年分について作業する予定で、将来的にインターネットで無料公開する。

 平安時代に空海が真言密教の修行道場を開いてから1200年続く高野山は“歴史の証人”ともいえ、山口文章宗務総長公室長は「多くの人に高野山を身近に感じてほしい」と話す。

 山口公室長によると、活字体にするのは「日並記(ひなみき)」と呼ばれる高野山の日誌で、金剛峯寺で出納を管理した年預という役職の僧侶が書いた。独特の崩し文字が使われており、専門家に解読を依頼する。

 日誌には、今も続く、僧侶が一人前になったことを認める儀式についての記載もある。この儀式に使う水がある井戸に、当初は米などを供物として投げ入れていたが、水が汚れるため井戸に入れないよう指示したと記している。

 日誌は、江戸中期から大正時代まで300冊以上あるという。山口公室長は「明治時代に入り、高野山は廃仏毀釈の機運の高まりや女人禁制の解禁など激動の時代を迎えた。今後も作業を続け、高野山が時代とどう向き合ったのかも伝えていきたい」としている。〔共同〕

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