ブタの遺伝子操作、ゲノム編集で容易に 徳島大など

2016/9/22 21:39
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 生物の遺伝子を改変できる「ゲノム編集」技術を用い、ブタの遺伝情報を短時間で容易に操作する新たな手法を世界で初めて確立したと、徳島大(徳島市)を中心とする研究チームが22日までに、米科学誌電子版に発表した。

 ブタは人間と生理学、解剖学的に近く、薬効試験や手術トレーニングに多く活用されている。研究者は、今後さまざまな病気の状態のモデルが効率的に作れるようになると期待している。

 研究チームによると、新しい手法は「受精卵エレクトロポレーション(GEEP)法」。人工授精させたブタの受精卵を溶液に混ぜ、細胞の膜に電気で一時的に開けた穴から、遺伝子を切断する酵素や、切断する場所を決めるRNA(リボ核酸)を入れる。

 これまで主流だった「体細胞クローン法」は高度な技術と時間が必要で、クローン胚100個を作るのに5時間以上かかった。新しい手法だと特殊な機材や技術は必要なく、15分ほどでできる。

 研究チームは昨年8月、この手法で筋肉の増殖・肥大を抑制する遺伝子が働かないよう操作した受精卵を母ブタに移植。同12月に生まれた10匹はいずれもゲノム編集され、成長した9匹は通常のブタより筋肉量が多かった。このうち継続飼育中の3匹は生殖機能を持つという。

 研究責任者の竹本龍也・徳島大助教(発生生物学)は「この手法だと飼育施設さえあれば研究室でも簡単にできる。医学研究の発展につながる」と話している。〔共同〕

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